目次
1年10ヶ月で14万フォロワーまで伸ばした方法とは
※上記は2021年7月までのデータです。
幅広い年代にSNSが深く根付いた昨今、Instagramは友人間の写真の共有にとどまらず、個人が影響力を獲得したり、企業のマーケティング手法の一つとして取り入れられたりしています。
その一方で、「どうやってフォロワーを増やせば良いのか?」「どうやってビジネスにInstagramをか活用するにはどうすればいいのか?」「なぜInstagramがビジネスに有用なのかわからない…。」といった課題に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Instagramをよく知らない初心者からすでにInstagramアカウントを運用している上級者まで、あらゆるレベルの方における『Instagram運用の指南書』となることを目指します。
弊社が実際に運用しているフォロワー14万人を超えるInstagramアカウントにて、これまでにやってきた運用ノウハウを全て公開し、ご自身が運用するInstagramアカウントを圧倒的に成長させるためのステップを提供します。
また、InstagramがそもそもどんなSNSなのか、初心者の方でも理解して運用できるようになっていただくために、記事の冒頭では、そもそもインスタグラムとはなんなのか、どんな特徴があるのか、誰が使っているかなど詳しく解説しています。すでにInstagramアカウントを運用されている方は、前半のインスタグラムに関する概要は読み飛ばしていただいて構いません。
後半では、「どうやってInstagramで収益を得るのか」を弊社で行っている具体的なマネタイズの方法や考え方、フレームワークについて実例を交えて詳しく解説しています。
参考になりますと幸いです。
そもそもInstagramとは?企業がアカウント運用すべき理由も紹介
ここからは、まずInstagramについてそもそもよくわからないという初心者の方に向けて、Instagramとは何かを解説していきます。
インスタグラムの概要
Instagram(インスタグラム)は、画像やビデオを共有することを主軸にしたSNSで、2010年にローンチされました。操作性のシンプルさと、綺麗に加工された写真や動画が楽しめるビジュアル重視のプラットフォームです。
さらに、ストーリーズ機能による一時的な日常の共有や、IGTVによる長尺動画の投稿といった機能の拡張も見られ、その使用方法は多種多様です。
現在、Instagramのユーザー層は幅広く、若い世代を中心に25歳から34歳の年齢層が最も多く、女性の利用者がやや多いとされています。
しかし、その使い勝手の良さから、あらゆる年齢層、業界の人々に利用されており、ビジネスの場でも利用が進んでいます。また、国内外に多数のユーザーが存在するため、多様な視点や情報を得ることができます。
インスタグラムの特徴
Instagramの大きな特徴はそのビジュアル性とインタラクティブ性です。他のSNS(X(旧:Twitter)、TikTok、Youtube等)と比較すると、Instagramはビジュアルコンテンツが中心であり、見た目の美しさや視覚的かつ視認性の高いわかりやすいコンテンツが求められます。
Twitterは文字情報が中心で、速報性が重視されます。
TikTokは短時間のエンターテイメント動画が主流で、ユーモラスさやクリエイティビティが求められます。
YouTubeは長尺の情報性やエンターテイメント性を両立した動画が主流です。
また、Instagramはハッシュタグの利用が容易で、投稿に関連性を持たせやすい点も特徴的です。さらに、ストーリーズ機能を活用することで、一時的な情報共有やリアルタイムなコミュニケーションが可能となり、ユーザーとのエンゲージメントを深めることができます。
インスタグラムのメディアとしての立ち位置
Instagramは、ペイドメディア、アーンドメディア、オウンドメディアの三つのメディア属性を併せ持つサービスです。
ペイドメディアとしては、広告投稿やインフルエンサーマーケティングに利用されます。Instagramではユーザーの関心や行動履歴に基づくターゲティング広告を出稿することが可能で、広告主にとって有益なアプローチを実現しています。また、インフルエンサーを通じて商品やサービスを紹介する手法も広く用いられています。
アーンドメディアとしては、ユーザーからの自然な口コミやシェアを通じた情報拡散があります。いいねやコメント、ストーリーズのリシェアなどを通じて、ユーザー同士で情報が拡散され、ブランドや商品の認知が広がります。
オウンドメディアとしては、企業や個人が自身のブランドメッセージを直接伝える場としての役割があります。定期的な投稿やストーリーズを通じて、自社の価値や情報を発信し、フォロワーとの関係を深めることが可能です。
インスタグラムの基本的な活用方法
Instagramの運用担当者にとって、Instagramの使い方は多岐にわたります。
例えば、新製品の紹介、ブランドイメージの形成、アフィリエイトでの収益化など、さまざまな形が考えられます。
ですので、企業または個人がInstagramを通じてどんなことを達成したいのか、目的を設定することが重要です。目的を設定することで、どんな投稿をすべきか運用の方針も自ずと決まってくるため、活用方法も容易に見出せます。
インスタグラムのユーザー層とその変遷
Instagramはその誕生から現在まで、多様なユーザー層に広く利用されてきたプラットフォームです。当初は、美しい写真を撮りたいという目的で使用されることが多く、特に若年層や写真愛好家が中心でした。
しかし、その後のアップデートや新機能の追加、特に2016年に導入された「ストーリーズ」機能や、2018年に開始された「IGTV」によって、Instagramは単なる写真共有アプリからライフスタイルやビジネス、エンターテイメントのプラットフォームへと進化しました。これらの機能の導入により、ユーザー層も多様化し、年齢層や利用目的が広がっています。
現在では、Instagramは10代から50代以上まで、幅広い年齢層に利用されています。また、個人だけでなく、ビジネスやブランドのプロモーション、アーティストやセレブリティのファンとのコミュニケーション、さらには新商品の発表やイベントの告知など、多様な目的で活用されています。
特に若年層においては、情報を得る手段としてInstagramが重要な役割を果たしており、製品やサービスの購入意向に直結する情報を得るために使用されています。また、中高年層においては、投稿を子供や孫とシェアしたりしてコミュニケーション手段として、または趣味の一環としてInstagramを楽しんでいるユーザーが増えています。
これらのユーザー層の変遷は、マーケティング戦略を練る上でも重要なポイントです。Instagramを活用するためには、ターゲットとなるユーザー層の傾向を理解し、そのニーズに合わせたコンテンツを提供することが求められます。ユーザー層の変化を捉え、適切なアプローチを行うことで、Instagramは強力なコミュニケーションツールになります。
インスタグラムの役割とその効果
Instagramは、ブランドや商品の紹介、ファンとのコミュニケーション、新規顧客の獲得など、さまざまな役割を果たします。特に、ビジュアル重視のプラットフォームであるため、製品やサービスの魅力を直感的に伝えるのに有効です。
例えば、スターバックスは季節ごとの新メニューや限定商品を美しい写真と共に紹介し、フォロワーを惹きつけています。投稿に対するユーザーからのコメントやリアクションは、顧客の反応や感想をダイレクトに把握するための貴重な情報源となります。
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また、ZARAのようなアパレルブランドは、Instagramを活用して最新のコレクションを紹介したり、ショッピング機能を通じて直接販売を促進したりしています。美しいビジュアルを通じて、ブランドイメージを高めつつ、具体的な購買行動に結びつける役割を果たしています。
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さらに、インスタライブを活用したイベントやキャンペーンは、リアルタイムでユーザーと繋がる機会を提供します。これにより、フォロワーとのエンゲージメントを高めるとともに、ブランドへの親近感や信頼感を深めることが可能となります。たとえば、音楽アーティストやエンターテイナーがインスタライブでパフォーマンスを披露したり、製品の発売イベントを開催したりすることで、ファンと直接コミュニケーションを取りながら同時に新しいフォロワーを獲得することができます。
加えて、Instagramは自社製品のユーザー体験を共有する場としても機能します。ユーザーが自身の投稿にブランドのハッシュタグを付けることで、それらの投稿は他のユーザーに見られ、自然な形で製品の評価や体験が広まります。このようなユーザー生成コンテンツは、他の人々に対する信頼性が高く、ブランドの信頼性を向上させます。
また、企業はInstagramを活用してCSR活動や社会貢献活動を伝えることも可能です。これはブランドの評価を高めるだけでなく、社会的な課題に対する企業の立場や取り組みを明確にするための重要なツールとなります。
以上のように、Instagramはブランドや企業がユーザーと直接、そして間接的にコミュニケートするための強力なツールです。これらの機能を巧みに活用することで、ブランド認知の向上、顧客エンゲージメントの強化、新規顧客獲得につながる可能性を最大限に引き出すことが可能です。
弊社が運用しているInstagramアカウントを紹介
ここまでで、Instagramの役割や活用すべき意義がわかったかと思います。ここからは弊社が運用しているアカウントを紹介していきます。
アカウントの概要と目的
弊社では、@karin__life という14万人以上の方からフォローされている「大人女子向けのインスタグラムアカウント」を運用しています。
アカウントは、月間472万リーチ。平均エンゲージメント率14.86%と高い数値を誇っています。また、投稿に対して保存数>いいね数になっていることも特徴です。
また、現在では、インスタグラム発のWebメディア「KARIN(カリン)」も運用しています。
ユーザー層
@karin__lifeのユーザー層は、18〜34歳のF1層が75%以上を占めており、フォロワーの90%以上が女性です。
コンテンツ戦略
”大人女子のために可愛いを共有”をコンセプトに、トレンドを発信したり、ハイブランドの商品紹介や美容に関する情報中心に発信したりしているアカウントです。
コンテンツは、下記のようなペルソナが求めるコンテンツを考え、制作しています。
アカウントのペルソナ
下記は弊社がアカウントを立ち上げる際に、一番最初に作成したペルソナの事例です。
年齢:25~26歳
性別:女性 年収:300-400万
職業:事務系一般職
住んでいるところ:地方都市(名古屋とか?)
性格:自我がなく、周りの影響を受けがち。田中みな実に憧れる系女子。”強い女性像”にあこがれる系女子。噂話が好き。
恋愛:マッチングアプリ(タップル系)で真剣な出会いを探している
悩み:周りの結婚ラッシュ
友達との話題:仕事の話・美容医療の話
休日:推し活
前述したユーザー層と比較をしてみると、ペルソナと同様のユーザーからフォローされ、アカウントが成長し続けているため、発信しているコンテンツの内容が刺さっていることがわかります。
どのくらいで成長していったか
弊社のInstagramのアカウントの概要がわかったところで、次からは実際にどのくらいの期間を経て、今の規模のアカウントになったのかを公開します。
結論、約3年の運用で14万人を超えるアカウントに成長しました。
アカウントの遍歴はこちらの記事にまとめてありますので、興味がある方はご覧ください。
Instagram運用の成否を分ける4つのポイント
ここからは、弊社がこれまでInstagramを運用してきて感じた、アカウントを成長させるために必要な4つのポイントを解説していきます。Instagramのアカウント運用で成果を出すためには、Instagramのアルゴリズムを理解することはもちろんのこと、戦略的な視点も欠かせません。
具体的な投稿の作成、ハッシュタグの選定などの日々の振り返り以前に重要で、Instagramアカウントの成功の鍵となる4つのポイントを見極めていきましょう。これらを理解して実践することで、Instagram運用の成否を大きく左右する要素をコントロールすることができ、しなくていい失敗を避けることができます。
実際に弊社のどのように考えているのか、具体的な事例を交えて解説していきます。
アカウントの運用目的と出口戦略の設定
Instagramの運用において、まず明確に設定すべきなのが、アカウントの運用目的と出口戦略です。
具体的には、「自社商品を売る」「人材採用に活用する」「収益を得る」など、アカウントが追求する目的を明確にしましょう。目的によって、投稿するコンテンツの内容やスタイル、ユーザーとのエンゲージメントの形状などが変わってくるからです。
例えば、「自社商品を売る」ためのアカウントでは、製品の魅力を最大限に引き立てるビジュアルと共に、直接購入につながる情報を提供することが求められます。一方、「人材採用に活用する」アカウントでは、企業の魅力や働き方、社員の声などを伝えることが重要となります。「収益を得る」ことが目的の場合、 ジャンルの選定を間違えてしまうと案件が見つからず、アカウントが伸びてもマネタイズができなくなってしまいます。
弊社の場合、「収益を得る」ことを目的として、美容医療・コスメなどのアフィリエイトおよび純広告でマネタイズするにはどうすれば良いか出口戦略を考え運用しています。
アカウントのコンセプト設計
次に、Instagramアカウントのコンセプト設計です。「このアカウントは誰に対して何をするアカウント」か一言で言えるようになったらコンセプト設計が完了です。
この一文が示すように、アカウントのコンセプト設計では、対象とするユーザー(ターゲット)と、そのユーザーに対してどのような価値を提供するのか(バリュープロポジション)を明確にします。
例えば、“20代女性に向けて、最新のファッショントレンドを提供するアカウント“などと設定できます。これにより、投稿内容やスタイル、エンゲージメントの戦略などが具体化しやすくなります。
また、自社の強みや好みを切り口にコンセプトを設計することも選択肢の一つです。
弊社のインスタグラムアカウントでは、”大人女子のために可愛いを共有”をコンセプトに設計しています。
競合調査とポジショニング
コンセプトが決まったら、次は競合調査とポジショニングに移ります。競合となるアカウントやブランドがどのような投稿を行い、どのような反応を得ているのかを調査します。
そしてその結果、自身のアカウントが戦えるポジションを見つけます。ただし、そのジャンルが空いているからと言ってテクノロジー系など専門性が高すぎるジャンルや最先端過ぎるジャンルを選定してしまうと、Instagramのユーザー層にそもそも刺さらないアカウントになってしまうため、注意が必要です。
Instagramの特徴を踏まえると、X(旧:Twitter)と比較したときにトレンド情報や専門領域への感度が劣る傾向にあるからです。
また、アカウントのコンセプトが広くて、色々な発信ができるからと言って複数のジャンルを選定すると、アカウントに一貫性がなくなってしまい、結果的にユーザーに届けたい情報も届かなくなり、フォロワーが増えづらくなってしまいます。
「できるから」「伝えたいから」発信するのではなく、ユーザーが何を求めているのかを前提にポジションを取らないとアカウントの成長を阻む可能性もあります。なので、ユーザーの関心と自身の専門性を適切にマッチさせましょう。
とはいえ、実際に運用してデータを確認することで、最初に設定したポジショニングは発信する軸が変わることは多々あります。
リサーチに時間を使いすぎるよりも、ある程度アカウントの方針が策定できたら、発信してユーザーの反応を確認しながら改善することが最も効果的です。
アルゴリズムの理解
Instagramのアルゴリズムの理解も運用の成否を左右します。
特に重要なのが、コミュニティガイドラインの理解と遵守です。ガイドラインに違反するとアカウントのリーチが制限される可能性があります。また、アルゴリズムはユーザーの反応に基づいて投稿を評価し、それに基づいて他のユーザーへの表示頻度を決定します。そのため、高いエンゲージメントを得るための工夫や、適切な時間帯での投稿など、アルゴリズムに合わせた運用が求められます。
また、「先ほど複数ジャンルを選定するとアカウントに一貫性がなくなってしまい届けたい情報も届かなくなる」とお伝えしましたが、Instagramには「ジャンル判定」という仕組みがあり、アカウントの発信内容やエンゲージメントなどを判別して、アカウントごとにどんなジャンル発信内容がおすすめに掲載されやすいか変わってきます。
そのため、美容系の情報を発信するアカウントで、いきなりビジネス系のトレンド情報を発信しても、そのアカウントでは全く伸びなかったりします。
Instagramのコミュニティガイドラインをインプットしたい方は下記のリンクから確認してください。
コミュニティガイドライン | Instagramヘルプセンター
Instagramの運用前に知っておきたい!機能の種類と特徴・役割を解説
Instagramには、フィード投稿、ストーリーズ、リール、ハイライトという機能があります。Instagramで特に重要な4つの投稿機能で、それぞれの特徴や役割を理解することで、アカウントに合った投稿方法を選択して発信することができます。
ここでは、主要な投稿機能であるフィード投稿、ストーリーズ、リール、ハイライトについて、それぞれの特徴と役割を解説します。
フィード投稿
フィード投稿は、Instagramの基本的な投稿形式です。
写真や動画を投稿し、自分のプロフィールページ上に表示されます。フィード投稿は、Instagramの特徴である「いいね!」機能や「保存」機能を利用することができ、投稿したコンテンツに対する反応を確認することができます。フィード投稿は、自分のプロフィールページで常に閲覧可能であり、他のユーザーが自分のコンテンツを見つけやすくすることができます。
ストーリーズ
ストーリーズは、フィード投稿とは異なり、24時間限定で表示される投稿形式です。
ビジネスでインスタグラムを運用する際には、ストーリーズを活用することで、日々の出来事や商品情報、キャンペーン情報などをフォロワーに即座にシェアすることができます。ストーリーズには、フィルターやスタンプなどの豊富な機能があり、よりクリエイティブなコンテンツを作成することができます。
また、ストーリーズにはリンクを貼ることができる「スワイプアップ」機能があり、商品ページや特設ページに誘導することができます。ストーリーズを活用することで、ビジネスアカウントの認知度向上や商品の売り上げ向上につなげることができます。
リール
リールは短い動画を投稿することができるので、商品の魅力をよりエンターテイメント性の高いコンテンツで伝えることができます。
Instagramが提供する豊富な音楽やエフェクトを利用することで、商品の魅力をより引き立てることができます。リールはストーリーズとして投稿ができたり、プロフィール画面のリールのタブに表示させることができます。フィード投稿と同様に検索タブや発見タブに表示されるため、非常に拡散されやすくフォロワー獲得に繋がるのも特徴です。
ビジネスでインスタグラムを運用している担当者は、リールを活用することで、新規のフォロワーを効率的に増やし、商品の認知度向上や売り上げアップにつなげることができます。
ハイライト
ハイライトは、ストーリーズの投稿をまとめて、自分のプロフィールページ上に表示することができる機能です。ストーリーズは24時間限定で表示されるため、重要な出来事や思い出などをプロフィールページ上に残すことができませんが、ハイライトを利用することで、それらをまとめてプロフィールページ上に表示することができます。
また、ハイライトにはカテゴリーを設定することができるため、商品やキャンペーンに関連するストーリーズをまとめて表示することができます。ハイライトを活用し、運用しているアカウントがどんな情報を発信しているのか、どんなキャンペーンを行っているのかがフォロワーに一目でわかるような魅力的な機能です。
Instagramには他にも様々な投稿機能がありますが、上記4つの投稿機能は、特に重要な機能です。それぞれの特徴や役割を理解し、自分に合った投稿方法を選択することが、Instagramの運用において重要です。
Instagramの各投稿の仕方を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
Instagramの運用でアカウントを作ったらやるべき3つのこと
Instagramのアカウント作成ができたら、基本的な設定を行い、安全かつ効率的な運用体制を確立することが大切です。さらに、適切なツールを導入することで、分析や管理が格段にスムーズになります。
ここでは、Instagramの運用を開始する際に必要な「基本情報の設定と2段階認証」、「ビジネスアカウントへの切り替え方法」、「モニタリングツールの導入」について解説します。
基本情報の設定
Instagramアカウントを作成したら、最初にプロフィールの基本情報を設定します。
ユーザーネーム、プロフィール写真、自己紹介文は、アカウントの印象を大きく左右する要素です。自己紹介文には、アカウントがどのような目的・内容であるのかを明確に示しましょう。これにより、訪れたユーザーに対して迅速に情報を提供し、フォローの意思決定を促します。
また、アカウントの安全性を確保するためにも、2段階認証の設定は必須です。設定画面から「セキュリティ」→「2段階認証」を選択し、指示に従って設定を完了します。これにより、不正なアクセスを防ぐことができます。
2段階認証の具体的なやり方は、公式ページをご確認ください。
ビジネスアカウントへの切り替え方法
Instagramの運用目的がビジネスをすることである場合、通常のアカウントからビジネスアカウントへの切り替えを推奨します。
これにより、投稿のパフォーマンスを見るためのインサイト機能や、広告の配信など、ビジネスに有用な機能を利用できるようになります。設定画面から「アカウント」→「プロフェッショナルアカウントへ切り替え」を選択し、その後の指示に従って進めます。
ビジネスアカウントへの切り替え方は公式ページをご確認ください。
Instagramでビジネスアカウントを設定する – Facebook
モニタリングツールの導入
Instagramの運用をより効果的にするためには、モニタリングツールの導入が重要となります。モニタリングツールを活用することで、投稿の反響やフォロワーの動向、エンゲージメントの状況などを詳細に分析することができ、それらのデータを元に運用の改善や新たな施策を考えることが可能となります。様々なツールがありますので、運用の目的や予算に応じて最適なツールを選びましょう。
弊社では、Instagramのインサイトという機能を活用するとともに、「HINOME」という無料でInstagramアカウントのモニタリングや分析、運用業務を効率化できるツールを導入しています。
HINOMEが気になる方は下記のリンクからご確認ください。
Instagram分析の効率化で サービスにヒノメを当てる – HINOME
Instagram運用の基本な流れとノウハウ
Instagram運用には、企画の立案から投稿、分析、そして新たな企画の考案まで、一連のプロセスが必要です。
それぞれのステップがInstagram活用の成功を左右します。ここでは、各ステップの基本と実際のノウハウを、具体的な方法とともに紹介します。どのステップも重要ですが、それぞれを理解し、適切に適用することが、自身のInstagram運用を次のレベルに引き上げるための鍵となります。
企画を考える
Instagram運用の最初のステップは、企画の立案です。投稿する内容やテーマ、ターゲットとなるユーザー層などを明確にします。その際、自社のブランドイメージや目指す方向性、フォロワーの興味やニーズに沿った企画を考えることが重要です。さらに、季節やイベント、トレンドなどを取り入れることで、タイムリーで関心を引くコンテンツを作ることができます。
また、企画を考える際には、なぜその企画が良いと思ったのか、投稿を作成する前に仮説をまとめて振り返られるようにしておきましょう。
弊社で実践している企画の考え方について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
クリエイティブを作成する
企画が決まったら、次にクリエイティブの制作です。
クリエイティブとは、「投稿する画像」のことを指します。
写真や動画は、Instagramの中心的な要素であり、見た目の魅力、コンテンツのわかりやすさがユーザーの関心を引きつけます。そのため、高品質なビジュアルコンテンツを作ることが重要です。また、キャプションもユーザーにメッセージを伝えたり、フォローを促すのに重要な要素です。直感的に伝わるビジュアルと、より深いメッセージが伝わるキャプションが合わさった投稿が、ユーザーに強い印象を与えます。
下記に弊社が実践している「高品質なビジュアルコンテンツ」の作るための加工方法をまとめていますので、興味がある方はご覧ください。
チームでインスタグラムを運用する際に、「高品質なクリエイティブを効率的に制作するための仕組み作り」についてまとめた記事はこちらです。
キャプションの書き方やハッシュタグについて知りたい方は下記の記事をご覧ください。
投稿して反応を確認する
クリエイティブが完成したら、投稿します。その際、投稿タイミングも考慮することが重要です。ユーザーがアクティブな時間帯に投稿することで、より多くのユーザーに見てもらうことが可能です。投稿後は、ユーザーからの反応を確認します。いいねやコメント、シェアなどの反応は、ユーザーの関心度やエンゲージメントを測る指標となります。
弊社では、夜の時間帯がフォロワーのアクティブ率が高いため、その時間帯に合わせて投稿し、成果の最大化を測っています。
投稿の反応は、前述したHINOMEや、Instagramのインサイトから確認することができます。
投稿のエンゲージメントを高めたいと感じている場合は、下記に弊社が実践しているエンゲージメントの高め方についてまとめていますので、ご覧ください。
分析をして振り返る
投稿後は、分析を行います。Instagramでは、投稿のリーチやエンゲージメント、プロフィールへの訪問など、様々なデータを確認することができます。これらのデータをもとに、どの投稿が良い反応を得たのか、どのようなユーザーが反応したのかを分析します。これにより、次の投稿や企画に活かすことができます。
Instagramでは、投稿の初速、つまり投稿後24時間以内の反応が良いと発見タブへ掲載されやすなる傾向があります。そのため、投稿後の反応をモニタリングしたり、エンゲージメントを高めるためにフォロワーがアクティブな時間に投稿したりすることが大切なのです。
新しい企画や施策を考える
分析結果をもとに、新たな企画や施策を考えます。どのようなコンテンツが好評だったのか、どのようなユーザーと相性がいいのかのか、どのような改善が必要なのかを考え、次のアクションを決定します。Instagram運用は、投稿して終わりではなく、継続的な改善と挑戦が求められます。
分析と振り返りを繰り返しながら、自身のInstagram運用を進化させていくことが、長期的な成功につながります。
投稿の方向性を変えるときは、ジャンル判定を考慮して少しずつ変更しながらアカウントの相性チェックしていきましょう。いきなり関連性のない投稿をあげると既存の投稿や反応が良かった投稿に悪影響が出てしまう可能性もあります。
また、トレンドから着想を得て、新しい企画を考えることも効果的です。
トレンドから企画を考える方法は、弊社が実践しているトレンドリサーチ方法についてまとめた記事がおすすめです。
Instagramアカウントが成長する5つの運用方法
Instagramのアカウントを伸ばすには、新規フォロワーの獲得と既存フォロワーの定着の二つの観点から施策を実施する必要があります。
ここでは、Instagramのアカウントを成長させる運用方法を5つお伝えします。
新規フォロワーを伸ばすなら圧倒的リール
Instagramのリールは、短期間で効果的に伝えられる動画コンテンツを作成するための機能です。
リールは、魅力的なビジュアルと短い時間での情報伝達が可能で、視聴者の関心を引くことができます。さらに、リールを活用することで、アカウントのエンゲージメントを大幅に向上させることができ、これがフォロワー数の増加につながります。魅力的なリールを作成するためには、明確なメッセージ、視覚的に魅力的な映像、そして視聴者の感情を引き出す要素が必要です。
ハッシュタグ検索で上位に
Instagramでは、ハッシュタグを活用することで、投稿がより多くのユーザーに届く可能性が高まります。適切なハッシュタグを使用することで、投稿がハッシュタグ検索の結果に表示されやすくなります。また、ハッシュタグの中には人気が高く、多くのユーザーから検索されるものがあります。これらのハッシュタグを投稿に付けることで、多くのユーザーから見つけてもらいやすくなります。ただし、ただ闇雲に多くのハッシュタグを付けるのではなく、投稿の内容に適したものを選び、過度な使用を避けることが重要です。
運用するInstagramアカウントが大きくなると、ハッシュタグ自体からの流入する割合は微々たるものですが、運用初期においては多くの割合を占める場合があります。
発見タブに投稿を表示させる
Instagramの発見欄は、新たなコンテンツやアカウントをユーザーに紹介するためのスペースです。発見欄に自身の投稿が表示されると、フォロワー以外のユーザーにも自分のコンテンツが広まる可能性があります。発見欄に表示されるためには、良質なコンテンツを一貫して投稿すること、ユーザーとのエンゲージメントを高めること、投稿に適切なハッシュタグを付けることなどが重要です。
実際に弊社が運用するInstagramアカウントでも発見タブからの流入が多くを占めます。
フォロワーからの信頼をフィードで獲得
Instagramのフィード投稿は、フォロワーとの信頼関係を築くための重要な場所です。一貫したテーマや品質の高いビジュアル、有益な情報を提供する投稿を通じて、フォロワーからの信頼を得ることができます。また、投稿に対する反応を確認し、フォロワーの関心や要望に応えるコンテンツを作成することも重要です。
ストーリーでコミュニケーションをとってファン化
Instagramのストーリーは、ユーザーと直接コミュニケーションを取るための効果的なツールです。質問ステッカーや投票機能を利用してユーザーの意見を募ったり、裏側の情報を共有することで、ユーザーとの繋がりを深めることができます。
また、ストーリーは24時間で消える一時的なコンテンツなので、ユーザーに頻繁にチェックしてもらう機会を作ることができます。これにより、フォロワーをより深くファンに変えることが可能です。
Instagramの運用における投稿のアイデア出しとリサーチ方法
Instagramの投稿は一見ランダムに見えるかもしれませんが、成功するためには深いリサーチと緻密なアイデア出しのプロセスが必要です。
ここでは投稿アイデア出しのテクニックとその企画プロセス、トレンドを把握するためのリサーチ手法、そして競合他社の投稿分析について解説します。これらの手法を使うことで、ユーザーの関心を引き、エンゲージメントを高める投稿を作成することができます。
投稿アイデア出しのテクニックと企画プロセス
投稿のアイデア出しは、まずブレインストーミングから始めます。様々な角度からアイデアを出し、それらをリスト化します。次に、それらのアイデアを投稿の目的、ターゲット、ブランドのイメージと照らし合わせ、最も適したアイデアを選び出します。選ばれたアイデアをさらに具体化させ、メッセージ、ビジュアル、CTA(コールトゥアクション)など、投稿に必要な要素を検討します。最後に、そのアイデアが実際に投稿され、反応を見て評価し、必要に応じて改善します。この一連の流れはPDCAサイクルと呼ばれ、繰り返し行うことで投稿のクオリティを高めていきます。
弊社では、美容系投稿やハイブランドに関する商品紹介をしていますが、定期的にアイデアを精査し、紹介の仕方、タイトルの切り口などをディスカッションしながら決定しています。
実際に弊社で取り組んでいる投稿のクオリティを高める紹介文の書き方についてはこちらから確認できます。
いち早くトレンドを把握するためのリサーチ手法
トレンドを把握するためのリサーチは、Instagram自体が一つの大きな情報源です。ハッシュタグの検索やエクスプローラー機能を活用して、現在人気の投稿やトピックを探ります。また、具体的な業界やテーマについてのトレンドは、専門誌やウェブサイト、ブログなどをチェックすることも有効です。さらに、Googleトレンドのようなツールを使うと、特定のキーワードの検索トレンドを調査することも可能です。これらの情報を元に、タイムリーかつ関心を引く投稿を作成することができます。
弊社の具体的なトレンドリサーチ方法はこちらからご覧ください。
競合他社の投稿分析
競合他社の投稿分析は、自身の投稿が市場でどのように位置づけられているかを理解するために重要です。
競合他社の投稿を定期的にチェックし、彼らがどのような内容を投稿し、どのような反応を得ているのかを分析します。ただし、その際には直接的な模倣は避け、自身のブランドやメッセージとの整合性を保つことが重要です。競合他社の成功事例や失敗事例を参考にし、自身の投稿の改善点や新たなアイデアを見つけることができます。
また、自社が運営するアカウントとの相性もあるため、既存のフォロワーが反応するかフィードでテスト(反応がなかったら、アルゴリズムでそのジャンルは上がらない)ため、そのジャンルを攻める優先順位は下げてもよいかもしれません。
Instagram運用で楽して効果を出すクリエイティブの作り方
Instagram運用において、美しく魅力的なクリエイティブは多くのユーザーの目を引き、エンゲージメントを高めるキーとなります。しかし、クリエイティブの作成は時間と手間がかかるため、楽しく効率的に効果を出すための方法が求められます。この章では、投稿の構成パターンの作成、投稿の目的とターゲットの明確化、見たいと思える表紙とコピーの作り方、視覚的な魅力を引き立てるデザインの作り方、キャプションの書き方、そしてハッシュタグの選定と使用方法について具体的に解説します。
楽して効果を出すためには、仕組み化できることは仕組みを作りつつ、仮説を立てやすい状況を作ることが大切です。
ここでは、楽をして効果を出すために必要なクリエイティブの作り方を7つのステップに分けて、ぞれぞれ解説します。
投稿の目的とターゲットを明確にする
投稿の目的とターゲットを明確にすることは、効果的な投稿作成の第一歩です。まず、自身が何を目指し、投稿を通じて何を達成したいのか、具体的な目的を設定します。次に、その目的を達成するためのターゲット(対象者)を明確にします。ターゲットは、性別、年齢、趣味、ライフスタイルなど多角的に設定します。さらに、そのターゲットがInstagramで何を求め、何に反応するのかを理解し、それに合わせた投稿を作成します。このように投稿の目的とターゲットを明確にすることで、効果的な投稿が可能となり、その結果振り返りも行いやすくなります。
投稿の構成パターンを作る
Instagram投稿には一定の構成パターンを設けることが有効です。このパターンに従って投稿を行うことで、ユーザーに一貫した体験を提供し、自身のブランドイメージを強化することができます。例えば、「表紙」「メイン」「サブ」「エンド」の4つのパートに分けることが一般的です。
「表紙」は投稿の一部始終を示す部分で、これによりユーザーの注意を引きます。「メイン」は最も伝えたい情報やメッセージを配置し、「サブ」はメインの情報を補足する内容を掲載します。「エンド」は投稿の結びとなる部分で、CTA(Call to Action)を入れるのが一般的です。これらを組み合わせて投稿を作成することで、情報を効果的に伝え、ユーザーの行動を促すことができます。
コンバージョンページは必要か
結論、弊社が運営するInstagramアカウントでは優位性は見られませんでした。
企業様からのPR案件の場合は、要件に含まれている場合は作成していますが、基本的なフィード投稿では作成していません。ただし、アカウントのジャンルによって効果が異なる場合があるので、一定期間テストをしてみることをおすすめします。
ネタ入れと企画の方法と考え方
ネタ入れは、以下の2つの目的を達成することを前提に企画していきます。
- 新規フォロワーを獲得すること
- エンゲージメントを高めること
新規フォロワーを獲得すること
新規のフォロワーを獲得するには、フォロワーが増えた投稿の「表紙のキャッチコピー」「表紙のデザイン」「投稿内容」など複数の角度から分析を実施します。また、競合アカウントやトレンドを調査して、バズっているもの、つまり世の中の需要が高い情報を発信していくことも重要です。
エンゲージメントを高めること
投稿のエンゲージメントを高めることの重要性について、理解できていると思います。Instagramのアルゴリズムは、エンゲージメントの高い投稿やアカウントを優遇する傾向にあります。そのため、どんな投稿が反応がよいか、なぜその投稿の反応がよいのかといった視点で分析して企画の着想を得ます。
見たいと思える表紙とコピーの作成
Instagramの投稿で最初に目にする「表紙」は、ユーザーの興味を引くために重要な要素です。
弊社が表紙を考える時は、以下に3つのポイントを押さえられているかを判断軸にしています。
- 伝えたいことを1つに絞っているか
- 表紙は一瞬で理解できるものでなければなりません。
- そのため、伝えたいことは1つに絞り、それを明確に表現します。
- キャッチコピーは短く簡潔か
- 表紙に用いるテキストは短く、簡潔に。
- 多くの情報を詰め込みすぎると、一目で理解できず、逆にユーザーを混乱させる可能性があります。
- 専門用語は使わず、平易な言葉を使っているか
- 専門的な言葉や難解な表現は避け、一般のユーザーでも理解しやすい平易な言葉を使用します。
- これにより、多くのユーザーにメッセージを伝えることができます。
視覚的な魅力を引き立てるデザイン
Instagramは視覚的な情報が中心のプラットフォームであり、投稿のデザインはユーザーのエンゲージメントを左右します。具体的には、色彩、レイアウト、タイポグラフィ、画像の質感などを考慮してデザインを行います。また、ブランドの特性やメッセージに合わせて統一感のあるデザインを心がけることも重要です。さらに、素材の加工方法としては、クリッピングやマスキングなどの基本的な技法から、フィルターやエフェクトを使った高度な加工まで、目的に応じて適切な方法を選びます。
弊社で実践している素材の加工方法の詳細はこちらの記事を確認ください。
キャプションの重要性とその書き方
キャプションは投稿のビジュアルを補完し、より深いメッセージを伝える役割を果たします。
弊社がキャプションを書く際には、以下の3つのポイントを意識します。
- シンプルで直接的な表現を用いること。
冗長な表現は避け、伝えたいことを簡潔にまとめます。 - ブランドのトーン&マナーを守ること。
ブランドのパーソナリティを反映させ、一貫したメッセージを発信します。 - エンゲージメントを促すコールトゥアクションを含めること。
ユーザーに具体的な行動を促す表現を用いることで、エンゲージメントを引き上げます。
ハッシュタグの選定と効果的な使用方法
ハッシュタグは投稿の視認性を高め、新たなフォロワー獲得の機会を増やす重要なツールです。ハッシュタグを選定する際には、ターゲットが関心を持つであろうテーマやキーワードを選びます。また、具体的なものから抽象的なものまで、幅広いレベルのハッシュタグを組み合わせることが効果的です。さらに、一部のハッシュタグを定型化し、一貫したブランドメッセージを発信するのも有効です。このようにして適切にハッシュタグを使用することで、投稿のリーチを拡大し、より多くのユーザーに自身のメッセージを伝えることができます。
キャプションの書き方とハッシュタグの選定方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
Instagram運用におけるAIを活用したリール作成方法
Instagramのリール機能は、短時間でユーザーに情報を提供するための優れたツールです。しかし、リールの作成には時間と労力が必要です。この問題を解決するためにAI技術が注目を集めています。AIを活用すれば、台本作成から音声データの作成、動画作成まで一連の作業を効率化できます。しかし、AIの出力結果は必ず人間がチェックする必要があります。本章では、AIを活用したリール作成の流れを具体的に紹介します。
台本を用意する
AIを用いて台本を作成する手段として、ChatGPTやBardがおすすめです。
まず、目的や内容を明確に設定し、これらの情報をAIに入力します。次に、AIに台本を生成させ、出力された台本を確認します。必要に応じて手動で微調整を行い、最終的な台本を完成させます。
情報の生合成は必ず人力でチェック
AIは高度な技術である一方で、必ずしも正確な情報を提供するとは限りません。したがって、AIが生成した情報は必ず人間がチェックするべきです。特に、ユーザーに提供する情報は誤ったものであってはならないため、台本や音声データのチェックは欠かせません。
音声データを作る
テキストから音声データを作成するには、Text to Speech(TTS)技術を活用します。
Google Text-to-SpeechやAmazon Pollyなどがあります。これらのサービスを利用し、作成した台本を音声データに変換します。出力された音声データも、必ず人間が確認して正確さを保証することが必要です。
リール用の動画を作成する
リール用の動画を作成するためのツールとしては、PICTORYがおすすめです。このツールでは、AIが自動的に動画を作成します。入力した台本に基づいて画像やビデオクリップを自動的に選択し、音声データを背景音として設定します。その後、自動生成された動画を確認し、必要に応じて手動で編集を加えることができます。
Instagram運用を効率化できるツール3選
Instagramの運用には手間と時間がかかりますが、便利なツールを使うことで効率化が可能です。この章では、Instagram運用をスムーズに進めるための3つのツールを紹介します。これらのツールは、画像編集からトレンド分析、投稿のモニタリングまで、様々な作業を助けてくれます。各ツールの特性を理解し、それぞれの目的に合わせて活用することで、より効果的なInstagram運用が可能になります。
Googleトレンド
Googleトレンドは、ユーザーがGoogleで検索したキーワードのトレンドを調査するツールです。これを利用することで、現在注目されているトピックやキーワードを把握し、それに合わせた投稿を考えることができます。さらに、地域や期間を指定してトレンドを調査できるため、より具体的な情報を得ることができます。
背景透過ツール
画像を引き立たせるためには、その背景を透過させることが有効です。背景透過ツールとしては、「remove.bg」がおすすめです。このツールは、アップロードした画像の背景を自動で透過させてくれます。操作が簡単で高精度なため、初心者でも問題なく利用できます。また、透過させた画像はPNG形式で保存できるため、後から色や模様を追加することも可能です。
HINOME
HINOMEは、Instagramの投稿をモニタリングするツールです。自分のアカウントだけでなく、指定したハッシュタグや他のアカウントの投稿も監視できます。また、コメントやいいねの数など、各投稿のエンゲージメントも分析することが可能です。このような情報を基に、投稿の反響を把握し、改善策を考えることができます。また、自分のアカウントだけでなく、競合他社のアカウントの動向もチェックできるため、マーケットの動向を把握するのにも役立ちます。
Instagramの運用は投稿して終わりじゃない!成果を出すための振り返りの仕方
Instagramの運用は、ただ投稿を行うだけではなく、その成果を確認し、反省点や改善点を見つけるための「振り返り」が重要なステップとなります。振り返りを行うことで、投稿の効果を把握し、次回の投稿に生かすことができます。この章では、投稿前の目的設定と仮説作りから、インサイトの見方、重要な指標の基準値、そして振り返り後のアクションまで、成果を出すための振り返りの仕方について詳しく説明します。
振り返りの準備は投稿前から
投稿を行う前には、その目的と仮説を明確に持つことが重要です。目的は、その投稿が達成しようとする具体的な目標を示し、仮説はその目的達成のための手段や策を考えるものです。例えば、新製品の告知を目的に投稿する場合、その仮説として「ストーリーズでの動画投稿により、新製品の魅力を伝える」といったものが挙げられます。そして、この目的と仮説を設定することで、投稿後の振り返りが容易になります。それぞれの投稿が目標にどれだけ近づいたのか、また仮説がどれだけ実証されたのかを検証することで、次回への改善点を見つけることが可能となります。
インサイトの見方について(アクティビティ編)
Instagramのインサイトでは、「アクティビティ」を確認することができます。これは、投稿に対するユーザーの反応や行動を示す指標です。例えば、「インタラクション」では、投稿に対する「いいね」の数やコメントの数、保存数などを確認できます。これらは、投稿がユーザーとどれだけ関連性を持ち、関心を引いているかを示します。また、「アカウントへの訪問」は、投稿がどれだけ新たなユーザーを引き付けたかを示す指標で、これを見ることで、投稿が新規ユーザー獲得にどれだけ寄与しているかを理解することができます。
インサイトの見方について(オーディエンス編)
「オーディエンス」のインサイトでは、アカウントのフォロワーの属性や行動を理解することができます。ここでは、「性別」「年齢層」「地域」などのユーザーの属性データや、フォロワーが最もアクティブな時間帯などの行動パターンを確認できます。これらの情報を利用することで、ターゲットとするユーザー層への理解を深めることができ、投稿内容や投稿タイミングなどの戦略をより適切に設定することが可能となります。
見るべき指標と基準となる数値
Instagramの運用における重要な指標には、以下のようなものがあります。
- エンゲージメント率
- 投稿に対する「いいね」やコメントなどのユーザーの反応の数を、投稿の露出数(インプレッション)やフォロワー数で割った値です。
- この数値が高いほど、投稿がユーザーとの関連性を持ち、関心を引いていると言えます。
- リーチ
- 投稿が表示されたユーザーの数です。
- リーチが広がっているほど、投稿は多くのユーザーに届いていると言えます。
- フォロワーの増減
- フォロワー数の増減は、アカウントの魅力や価値を示す指標です。
- フォロワーが増えている場合、投稿の内容や頻度が適切であると言えます。
これらの指標は、自分のアカウントだけでなく、競合他社や同業他社のアカウントと比較することで、自身の位置を把握するのにも役立ちます。
振り返り後のアクション
振り返りを行った後は、その結果を次回の投稿に反映することが重要です。
例えば、エンゲージメント率が高かった投稿の特徴を理解し、それを次の投稿に活かすなどの工夫が求められます。また、インサイトから新たなターゲット層を発見した場合、その層に対する新たなメッセージやコンテンツを考えるなど、振り返りの結果は必ず次のアクションにつなげていくことが求められます。
Instagramを運用で重要なアンチ・クレーム対応
Instagramの運用では、多くのユーザーとのコミュニケーションが必要となり、それに伴い、クレームやアンチ行為に遭遇する可能性もあることを認識しておく必要があります。これらの対応が適切であればあるほど、アカウントの信頼性や評価を維持、向上させることができます。本章では、クレームが起きた際の対応方法、具体的なステップ、そしてアンチ行為の防止策について詳しく解説します。
クレームが起きたら
クレームが発生した際に最初に行うべきは、その原因を探りましょう。
クレームの背後にある具体的な問題を理解するために、その内容を詳しく分析します。具体的には、どの投稿に対してクレームが出たのか、それはどのような形で表されたのか、などの情報を把握することが重要です。もし投稿した情報に誤りがあった場合は、投稿をアーカイブして訂正するなどして対応しましょう。
また、発生したクレームに対する対応は可能な限り素早く行うべきです。その際、対応の言葉遣いや態度も重要で、悪化させる可能性があるので感情的な返答は避けてください。また、クレームに対して透明性を持って対応し、問題を解決する意思があることを示すことが求められます。
対応が遅れてしまったり、感情的な対応をしてしまうと他のフォロワーに波及してしまうことがあるため注意が必要です。
クレーム対応のための具体的なステップ
インスタグラムの運用における具体的なクレーム対応を四つのステップにまとめました。
- クレームの内容を理解する
- 具体的な問題点を把握するために、クレームの内容を深く理解しましょう。
- 反省と謝罪
- クレームが正当である場合は、問題の反省と共に謝罪を行います。その際、表面的な謝罪ではなく、具体的な改善策と共に謝罪することが望ましいです。
- 問題解決への取り組み
- クレームの原因を解決するための具体的なアクションを講じます。これには、対応策の設計や実行が含まれます。
- フォローアップ
- 問題が解決した後も、その状況をユーザーに報告することで、透明性を維持し、信頼を再構築します。
アンチの防止策
また、そもそも不用意にアンチを作らないためにも、投稿内容に注意を払うことが不可欠です。特に以下の4つのタイプの投稿は避けるべきです。
- 過激な投稿
- あまりにも過激な言葉遣いや行為は、フォロワーを不快にさせ、アンチを生む可能性があります。
- 偏りの強すぎる投稿
- 特定の意見や視点に偏り過ぎた投稿は、意見の多様性を尊重していないと捉えられ、アンチを生む可能性があります。
- 好みではなく偏見
- 自己の意見や好みを強く主張することは問題ではありませんが、それが他者への偏見や差別につながるような投稿は避けるべきです。
- ユーザーを煽る投稿
- ユーザーを攻撃したり、挑発したりするような投稿は、アンチを生む大きな要因となります。
上記の投稿を行うことで、数値上、一時的にエンゲージメントが上がったり、ユーザーからの反応を獲得することができてしまう場合があります。しかし、それらは短期的な現象で、長期的にはアカウント運用においてデメリットしかなく、本末転倒です。
これらを避け、公平で対話を尊重する姿勢を持つことで、アンチを防ぎ、良好なコミュニティを維持することができます。
とはいえ、SNSを運用して影響力を持つと、アンチや否定的な人が一定数出てきます。あまりに度が過ぎる場合は、ブロックしたり法的措置の検討をすることも一つの手段です。
Instagram運用におけるマネタイズの種類と方法
Instagramアカウントにフォロワーが増えてきたタイミングで実施したいことがマネタイズです。マネタイズはフォロワーの信頼をお金に変えていく施策になるので、アカウントにあったマネタイズの仕方および案件の選定方法を実施することが大切です。
インスタのマネタイズの5つのカテゴリ
インスタグラムのマネタイズ方法は主に下記の5つです。それぞれ、概要を説明します。
- アフィリエイト
ASPに登録して、選定した商品を紹介するマネタイズ方法です。アフィリエイトは、主に成果報酬型の広告であることが多く、購入ごとに成果単価が発生する仕組みになっています。 - 純広告
運営するInstagramアカウントに一定期間ないしは一定回数、広告として投稿を掲載することでマネタイズする方法です。純広告は、アフィリエイトと異なり、成果報酬型ではなく、フォロワーの多さや掲載期間・回数で単価が決まります。 - 自社サービスの販売: 自社サービスの販売は、自分が開発した商品やサービスを直接販売する方法です。この手法は、自分のブランドを育てたい、あるいは自身の専門知識やスキルを市場に提供したいと考える方にとって有効です。自身のクリエイティビティを最大限に活用でき、また直接自社製品のプロモーションができるため、効果的なマネタイズ方法となり得ます。
- アカウントの売却: 育てたInstagramアカウントを他人に売ることで収益を得る方法もあります。ただし、顔出しや個人的な要素が強いアカウントは売却が難しい場合があります。その一方で、特定のニッチな分野で高いフォロワー数を持つアカウントは、価値が高く評価されることがあります。
- コンサルティング・運用代行: 自分のInstagram運用経験や知識を活かして、他者のアカウント運用をサポートすることも一つのマネタイズ方法です。これは、特にインスタグラムの運用に長けている、あるいは特定の業界に精通している方にとって有効な手法となります。自身のスキルや知識を活用し、他のビジネスや個人のInstagram運用の成功に貢献することで収益を得ることが可能です。
アフィリエイト
アフィリエイトは、自身のInstagramアカウントを利用して、特定の商品やサービスを紹介し、それが売れたりユーザーの行動につながった際に収入を得る手法です。商品やサービスを選ぶ際は、自身のブランドやフォロワーの関心に合ったものを選ぶことが重要です。アフィリエイトは初期投資が少なく、また自分の時間を自由に使えるため、多くのInstagramユーザーが選ぶマネタイズ方法です。
楽天ルーム
一度登録すると簡単に商品リンクが取得でき、販売数に応じて報酬を得ることが可能。
アマゾンアソシエイト
商品の種類が豊富で、ユーザーが求めている商品を容易に見つけ、紹介することが可能。
ASP
成果報酬型で広告料が設定されており、ユーザーが商品を購入したりサービスに登録するなどの行動を取った場合に報酬を得られる。
純広告(PR案件)
純広告は、自身のフォロワーに対して特定の商品やサービスに関する投稿を広告として投稿し、その広告主から報酬を受け取る方法です。
投稿内容や表現に一定の自由度があるため、運用しているアカウントのコンセプトやユーザー層に合わせて適切なクリエイティブを作って投稿することが可能です。広告主との直接契約が必要なため、一定数以上のフォロワーを持つアカウントにとって有効な手段となります。また、純広告でブランドの認知度を高めることが可能なため、高額な報酬を得ることもあります。
一般的にインスタグラムの場合、
- ストーリーに一定期間に何回投稿する
- フィード投稿に一定期間固定表示させる
- 専用のハイライトの枠を設ける
などのメニューを組み合わせて単価が決定します。
D2C(自社サービスの販売)
自社サービスの販売は、自分が開発した商品やサービスを直接販売する方法です。
この手法は、自分のブランドを育てたい、あるいは自身の専門知識やスキルをフォロワーに提供したいと考える方にとって有効です。自身のクリエイティビティを最大限に活用でき、また直接自社製品のプロモーションができるため、効果的なマネタイズ方法となり得ます。
アカウント売却
育てたInstagramアカウントを他人に売ることで収益を得る方法もあります。
ただし、顔出しや個人的な要素が強いアカウントは売却が難しい場合があります。その一方で、特定のニッチな分野で高いフォロワー数を持つアカウントは、価値が高く評価されることがあります。
コンサルティング・運用代行
自分のInstagram運用経験や知識を活かして、他者のアカウント運用をサポートすることも一つのマネタイズ方法です。
これは、特にインスタグラムの運用に長けている、あるいは特定の業界に精通している方にとって有効な手法となります。自身のスキルや知識を活用し、他のビジネスや個人のInstagram運用の成功に貢献することで収益を得ることが可能です。初心者から中級者まで幅広い層のニーズに応えることが可能ですが、クライアントを集めることにハードルがあります。
Instagramのストーリーを活用したアフィリエイト運用術
Instagramのアフィリエイトは基本的にストーリー機能を活用して実施します。ここでは、ストーリー機能を活用したアフィリエイト運用術を紹介します。アカウントのコンセプトに基づいた商材選定から始まり、具体的なストーリー作成、そして継続的な成果を得るためのコツまでを詳しく解説します。これらのテクニックを活用すれば、ユーザーに価値を提供しつつ、自身のアカウントも成長させることが可能となります。ただし、重要なのは、いかに収益を上げるかではなく、ユーザーとの信頼関係を保つことです。
アカウントコンセプトに沿った商材選定
アフィリエイト商材の選定において重要なことは、自身のアカウントコンセプトに合った商材を選ぶことです。これはフォロワーの興味やニーズと商材が一致して初めて成果が期待できるからです。ここまで読んでいる方は、最初のコンセプト設計がいかに重要だったか理解できたはずです。そのためには、フォロワーのデモグラフィック情報や関心事を理解し、それに基づいた選定が必要です。さらに、ASPに登録することで、多くの商材の中から選びやすくなります。
Instagramに強いASPへ積極的に登録する
ASPへの登録は基本的に無料です。アカウントコンセプトに沿って商材を選定するためには、まず多くのASPへ登録しましょう。
同じ商材でもASPごとに単価に違いがあったり、成果の条件が異なったりすることがあります。また、商材は異なっても効果効能が同じなので、単価や成果条件が異なることは多々ありますので、案件のカテゴリごとに比較して提携することをおすすめします。
弊社で登録しているASP
ストーリーズでアフィリエイトを行う
アフィリエイトを通じて、Instagramで収益を得る場合、ストーリーズを活用することが一般的です。弊社のアカウントでもストーリーズを活用してマネタイズを行っています。
具体的な考え方やフレームワークをまとめたので、それぞれ解説します。
SNSでもPASONAの法則が通じる
アフィリエイトをInstagramのストーリーで効果的に行うためには、PASONAの法則を活用することが有効です。それぞれのステップを詳しく解説します。
Problemで問題提起
まずP(Problem)では、フォロワーが抱える問題や課題を浮き彫りにします。これは、商品やサービスのニーズを認識させるためのステップで、具体的には「スキンケアに困っていませんか?」や「毎日の料理に時間がかかってしまう問題」などといった問題提起を行います。
Agitateで問題を深掘り
次のA(Agitate)では、その問題をさらに深堀りします。ここでは問題の具体的な影響やその深刻さを伝えることで、解決策への意識を高めます。例えば、「肌荒れが進むと自信を失い、日々の生活に支障が出てしまいますよね」や「料理に時間がかかると、自分の時間がなくなり、ストレスが溜まりますよね」といった具体的な問題の影響を語ります。
Solutionで解決策の提示
S(Solution)では、その問題の解決策を提示します。ただし、まだ商品やサービス名は出さず、一般的な解決策を示します。例えば、「適切なスキンケア商品を使うことで、肌荒れは防げます」や「便利な調理器具を使えば、料理の時間を短縮できます」などと伝えます。
Offerで商品の紹介
次にO(Offer)で具体的な商品やサービスを紹介します。「このスキンケア商品なら、あなたの肌荒れを改善できます」や「この調理器具なら、調理時間を大幅に短縮できます」と、具体的な商品やサービスの提供をします。
Nudgeで購入の後押し
N(Nudge)では、購入への後押しを行います。限定キャンペーンの情報を出す、レビュー評価を示すなどして、フォロワーが行動を起こしやすくする工夫をします。
Actionで行動を促す
最後のA(Action)で購入への行動を促します。ここでは「リンクから商品ページに飛んでみてください」や「今すぐチェックしてみましょう」といった具体的なアクションを求めます。
これらのステップを組み合わせてストーリーを作ることで、フォロワーを商品購入に導くことが可能となります。それぞれのステップは密接に連携しており、一つ一つが重要な役割を果たしています。
PASONAの法則に「日常」を加えることで成果が伸びる
Instagramのストーリーズのアルゴリズムは「日常」の共有を重要視しています。
そのことから、単にアフィリエイトに関する投稿を繰り返すのではなく、アカウント運営者ないしはアカウントコンセプトにそった何気ない日常をストーリーズの1枚目に投稿することで、フォロワーへ表示されやすくなり、成果に繋がるため非常に大切です。
ストーリーズの掲載ランキングの仕組みについてはこちらの記事をご覧ください。
Instagramのランキングアルゴリズム | Instagramブログ
弊社が運営するストーリーズの構成事例
主にストーリーズの構成パターンは2つに分かれます。
- 日常的な投稿からにPASONAの法則を活用する構成パターン
- 日常の共有(アルゴリズム対策・興味づけ)
- フォロワーとのコミュニケーション
- 案件に関する質問回答(不安の払拭・購入ハードルを下げるなど)
- 商品紹介リンク
- 日常の共有(案件の印象を軽減させる)
- 迷っている方の後押しをする構成パターン
- ストーリーを投稿した翌日に投稿。
- 案件に関する疑問を解消したり、利用者の声を共有したりして検討しているユーザーの購買を後押しする。
- 具体的には案件に関する質問回答の実施など
マネタイズは商材から逆算して考える
弊社での実践しているストーリーズのマネタイズ方法を具体的に順を追って解説します。
マネタイズは以下の8つの流れに沿って行います。
- 商材の実施条件を決めておく
- 紹介する商材を使用・調査・選定する
- ASPでアフィリエイト提携の申請をする
- PASONAに沿って訴求文を考える
- クリエイティブを作成する
- ストーリーズで発信する
- フォロワーからの質問回答をする
商材の実施条件を決めておく
弊社では、アフィリエイトを実施するにあたって、以下の3つを前提条件として、そのルールに沿って運用しています。
- 実際に使用して人に勧めたいと感じたか
- 怪しい商材や使っていない商材は人に勧めない。
- フォロワーが利用しやすい価格帯か
- 利用期間の縛りがあったり、高価すぎる商材は扱わない。
- しっかり収益化できるか
- 収益を得ることを目的にアカウントを運用している場合、収益性も検討項目から外せません。
紹介する商材を使用・調査・選定する
実施条件の1に従って、商材する商材を選定します。良さそうと思った案件を実際に使用して選定する場合もありますし、普段使っているもので紹介できる場合は、それを紹介する場合もあります。
実際に下記のように細かく案件を精査しています。下記は、スクールの案件を想定した事前準備の内容です。
【案件概要】案件:スクール
成果地点:無料体験申込
単価:00,000円(税込)
レギュレーション:https://xxxxxxx【ヒアリングしたい内容】・具体的にどのスキルでどのくらい稼げるのか(実績)
・どんなサポート内容があるのか(ツールや教材、カリキュラム)
・フリーランスの実態 (スキルつけるだけじゃ稼げないことについてどんな考え方を持っているのか)
・受講期間終了後のサポートはなにがあるか
・どんな人が受講しているか、どんな人と相性がいいか(受講生の特徴)
ASPでアフィリエイト提携の申請をする
紹介する商材が決まったら、ASPでアフィリエイトリンクが発行できるように提携申請を行います。
PASONAの法則に沿って訴求文を考える
PASONAの法則に従って訴求文を考えます。実際に先ほどのスクール案件を想定して訴求文をまとめてみます。
Problem
・将来が不安。(コロナショック、終身雇用崩壊、老後資金2,000万円問題、AIに奪われゆく仕事)
・フリーランスになりたいが、スキルや強みがない。Agitation
・今のまま普通に会社員していて良いの?
・自分で自分の働き方決めたくない?
・得意なことだけしたくない?
・好きな時間に働きたくない?Solution
・副業の提案
・フリーランス育成のスクールを紹介
※将来的にはフリーランスになりたい方も、まずは副業で稼げるくらいになってからの方がリスクを抑えられるので、フリーランスで訴求しない。Offer・Nudge
・今の時代に欠かせないITスキルが学べる
・案件の取り方を教えてもらえる
・コンサルコーチが1名専属でつく
(オンライン家庭教師のようなイメージ、だから挫折しづらい)基本毎日コーチが連絡をくれてやりとりしてくれる。Action
・特徴や性格から向いているスキルを教えてくれる
・具体的にどのスキルでどのくらい稼げるのか(事例や実施した感想)
クリエイティブを作成する
ストーリーズにで訴求する内容が決まったら、クリエイティブを作成します。上記の例で場合、5〜6ページ程度のクリエイティブを制作します。
ストーリーズで発信する
クリエイティブを制作したら、ASPにレギュレーションチェックを依頼します。公開許可が降りたらストーリーズで公開します。
フォロワーからの質問回答をする
成果を最大化させるためにはストーリーズを公開した後、フォロワーとのコミュニケーションを図りましょう。
継続的にアフィリエイトで成果を出すための7つのコツ
ここでは、実際に私たちも成果を出すために意識しているコツを全てまとめて公開します。
- 明確な導線の示し方
- ユーザーに次に何をすればいいのかわかりやすく示すこと。途中で迷わせず、スムーズに商品ページ等に誘導する。
- ユーザーを不快にさせない配慮
- 過剰な広告や強引な売り込みは避け、ユーザーのニーズに応える内容を提供すること。自身の収益だけを追求するのではなく、法令順守や社会的な倫理観を持って運用する。
- フォロワーとの信頼関係の保持
- ユーザーの利益を最優先に考え、信頼関係を築くことが最も重要。短期的な利益よりも長期的な関係を重視。
- 適切な商品・サービスの選定
- フォロワーの興味・ニーズに合った商品やサービスを提供。無関係なものを強引に推すと信頼を失う可能性がある。
- 透明性の確保
- アフィリエイトであることを隠さず、透明に伝える。信頼性の向上につながる。
- フォロワーの反応のモニタリング
- 投稿の反応をチェックし、フォロワーの意見や感想を取り入れる。改善点が見えてくる。
- 一貫した価値提供
- 一時的なトレンドに迎合するだけでなく、自身のアカウントのコンセプトに合った価値を一貫して提供すること。
こうしてみると「当たり前」のことばかりですが、SNSでマネタイズができてくると収益を優先してフォロワーを蔑ろにしてしまっているケースは散見されます。
また、CV地点が浅い案件を選ぶなどお金儲けのためのテクニックはいくつかありますが、フォロワーさんとの信頼関係を失っては本末転倒。適切な商品選定から信頼関係の築き方まで、ユーザーにとって価値ある内容を提供する努力が必須です。
継続的なアフィリエイト成果を出すためのコツは多岐にわたりますが、最終的にはユーザー中心の運用が成功に必要不可欠です。
Instagramをチームで運用するための仕組みと体制
インスタグラムのアカウントが成長してきてマネタイズを考え始めたタイミングで、チームで運用する体制を整えることをおすすめします。
Instagramの運用は単なる投稿作業だけでなく、アカウントの方針を決めたり、コンテンツの制作、分析、フォロワーとのコミュニケーションなど多岐にわたります。個人で全てを担当するのは困難であるため、インスタグラムのアカウントが成長してきてマネタイズを考え始めたタイミングで、チームで運用する体制を整えることをお勧めします。
チームで運用することのメリットは、役割分担による効率的な業務の進行、多様な視点での戦略構築、専門分野に特化したメンバーによる質の高いコンテンツ制作などが挙げられます。
効果的なInstagramの運用体制の作り方
チームでの運用を効果的にするには、定期的なミーティングの設定やマニュアルの整備などのオペレーションが必要です。ミーティングでは戦略の共有、業務進捗の確認、問題解決などを行い、透明性と協働を高めます。マニュアルの整備は、業務の標準化と新メンバーへの教育に役立ちます。これらの整備により、業務の効率化と質の向上を実現することができます。
Instagramを運用する役割の種類と必要スキル
弊社ではInstagramをチームで運営しており、下記のような担当と役割を設けています。
主な役割は、
- 戦略立案
- ネタ入れと企画
- コンテンツ制作
- 分析
- コミュニケーション
- マネタイズ
それぞれの役割と主な業務内容をまとめます。
戦略立案担当
ビジネスに対する深い理解と、マーケティングに対する知識が求められます。また、広い視野を持ち、トレンドを把握し、将来的な視点から戦略を考える能力も必要となります。
業務内容・・・Instagramの運用目的の明確化、達成すべきKPIの設定、全体の戦略立案とそれに伴う具体的な施策の提案。
ネタ入れと企画担当
創造性やアイデア力、トレンド感度が求められます。また、ユーザーの視点を持ちつつ、戦略に合った企画を考える力が重要です。
業務内容・・・投稿するコンテンツのテーマやアイデアの提案、企画の立案、戦略立案担当との連携。
コンテンツ制作担当
デザインスキルや文章力が求められます。また、Instagramの特性やフォロワーの好みを理解した上で、魅力的なコンテンツを作り出す能力が重要です。
業務内容・・・企画に基づくビジュアルや文章の制作、投稿スケジュールの管理。
分析担当
数値に基づいた分析能力や、データからの洞察力が求められます。また、改善提案に対する戦略的な視点も必要です。
業務内容・・・投稿のパフォーマンス分析、効果測定、改善提案。
コミュニケーション担当
ユーザーとのコミュニケーションスキルが重要です。また、フォロワーの声を正確に把握し、それを運用に反映させる能力も求められます。
業務内容・・・フォロワーとのコメントやDMでのコミュニケーション、ユーザーの声の収集と共有。
マネタイズ担当
アフィリエイトや広告に対する理解、ASPとの関係性構築能力が求められます。また、運用目的に対して最適なマネタイズ戦略を考えたり、ブランド価値を既存しない案件の選定したりする視点を持つことが重要です。
業務内容・・・マネタイズ戦略の立案と実行、広告主やパートナーとの交渉、マネタイズによる収益の管理と最適化。
これらの役割が互いに連携し、一緒に動くことで、インスタグラムの運用はより効果的かつ効率的に進行します。各自が専門的な視点からの貢献をし、その結果として運用全体の成果が上がるというのが、役割分担によるチーム運用の醍醐味です。
チームの運用と管理のためのツール
チームの連携や運用効率を上げるためのツールとして、Slackやスプレッドシートなどが有効です。
Slackはリアルタイムなコミュニケーションを促進し、プロジェクトごとのチャンネル設定などで整理が可能。
スプレッドシートは業務の進捗管理、投稿スケジュールの管理、Todoやチェックリスト、そしてデータ共有に便利です。
これらのツールをうまく活用することで、スムーズな情報共有と効率的な業務進行が可能となり、チーム全体の生産性が向上します。
インスタ関連おすすめツール紹介
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