Instagramはビジュアルに特化したSNSであり、その魅力的な画像や動画を通じて、多くのフォロワーに直接商品やサービスを紹介する企業や個人が増えてきました。
その一方で、
「どうしたら綺麗な画像を作れるんだろう……。」
「画像の加工の仕方がイマイチよくわからない……。」
といった画像に関する悩みも多いはずです。
今回は、フォロワー数14万人を超えるInstagramアカウントをゼロから作った弊社で実際に行なっている加工方法や利用しているツールを全て公開。それぞれの使い方から素材の選び方など映える投稿を作成するのに欠かせないポイントをご紹介します。
目次
Instagramにおける素材の加工とは
Instagramで最も大切なことは、みんなの目に留まる写真を投稿すること。つまり「映える投稿」とは何かを理解することです。
さっそく、誰でもかんたんにできる「Instagramで映える投稿の作り方」を弊社の加工方法の遷移と合わせてご紹介します。
素材加工の目的
素材の加工の目的は、
「映える=目を惹く」投稿にすることです。
そうすることによって多くの人から見てもらえて、アカウント成長につながります。
カリンの表紙画像
弊社のデザインチームでは、Adobe Illustratorを使用しクリエイティブを作成しています。
通常の表紙画像
4分割の表紙画像
現在弊社ではこのような2パターンの表紙を使用しています。
現在の表紙に至るまでの過程と共に、説明していきます。
- 無地背景+くりぬき画像
- 人物アイテム着用写真+くりぬき画像
- アイテム置き画像+くりぬき画像
- アイテム置き画像(現在)
順を追って説明していきます。
まず1では、「この投稿ではこんなものを紹介しています!」ということを一目で伝えるために、投稿で紹介しているアイテムのくりぬき画像をまとめてコラージュをしていました。
しかしここで、アカウントのフォロワーが伸び悩みました。これを脱却するために、「アカウントに独自性・リアルな人(個人)が運営している」と印象付け、フォロワーのファン化しようと考えました。
そこで表紙の背景画像を人物写真にすることで、弊社のアカウントの人物像をはっきりと示すことができました。試行錯誤の結果、アイテムの着用画像よりもどこのブランドかが分かり易い置き画の方が伸びることが判明しました。
その結果、現在の「アイテム置き画像」にキャッチコピーとタイトルを記載するスタイルに定着しました。
以上のことから、インスタグラムにおける表紙画像のポイントは以下の3つです
- 表紙には分かり易いブランドロゴ・定番アイテムの画像を採用
- 人物の着用画像よりも置き画
- くりぬき画像だけではなくリアルな画像にすることで、アカウントの人物像を示す
表紙画像選定
投稿の表紙は1番目につくものなので、時間をかけて選定しましょう!
弊社では社員が実際に撮影した写真やPinterest、または他のユーザーの投稿(UGC)を使用しています。
UGCを使用する場合は、必ずユーザー本人に許諾していただけるかメッセージを送りましょう。
以下が許可をいただく際に使用しているメッセージの例です。
こんにちは🕊🌿
大人女子向けメディア@karin__lifeを運営しております〇〇と申します🪞🤍
こちらの投稿がとても素敵なので、もしよろしければ当アカウントのフィードにてご紹介させていただけないでしょうか?
【該当投稿のURL】
https://instagram.com/投稿の際は、タグ付け・メンション表記いたします😌🙏
お返事をお待ちしてます🙇♀️
※ご快諾いただいた場合でもご回答のタイミングによって掲載が難しくなってしまうことがございますため、お忙しいかと存じますが、下記の日程までにお返事いただけますと幸いです。【ご回答いただきたい日程】
*/**(木)
また、ピンタレストから引用する場合は、フリー素材感がないものを選びましょう!
フリー素材感があってNGになった投稿の例
カリンのインスタのクリエイティブの商品くりぬき画像
弊社ではこのように商品の紹介ページを作成しています。
各アイテムごとのくりぬき画像と、1行紹介文・ブランド名・商品名・金額を記載しています。また、くりぬき画像に角度をつけて貼り付けることで動きを出しています。
この時、画像のサイズ・解像度・ファイル形式は、1080px × 1350px・72ppi・jpegに設定をしています。
メディアの商品のみのPNG画像
メディアの場合は商品の詳細が分かり易いように、くりぬき画像のみを使用しています。
この時、画像にサイズ・解像度・ファイル形式は、640px × 480px・72ppi・pngに設定をしています。
画像選定方法
くり抜くための商品画像の選定方法についても解説します!
商品画像選定の優先順位
商品画像は基本的にPCのブラウザ画面上でスクリーンショットをしています。
弊社で使用するサイトの優先順位は、
- 商品のブランドのホームページ
- ZOZOTOWN、まとめサイトといった外部サイト
となっています。
外部サイトは、画質が悪い可能性や、正しくない情報の可能性があるためなるべく避けましょう。
※外部サイトの場合は分野ごとに参照するサイトを決めています。
例)婚約指輪系→ゼクシー、ファッション→BUYMA
→この時、投稿のキャプションで「一部BUYMA or ゼクシー価格です」と記載しましょう。
また、表記は「¥〇〇〇前後」で幅を持たせましょう。
商品画像選定の注意点
商品のみをくり抜きやすい画像を選びましょう。
メインの商品の周りに何もない状態の画像が好ましいので、 可能な限り商品単体の画像があるかを確認して選定します。
例を用いて解説します!
良い例:商品のみ写っている画像
悪い例1:モデル着用画像
モデルの手と商品がかぶっていたり、メインの商品がわかりにくいためNG
悪い例2:置き画像
ものが商品(スカーフ)と重なりくり抜きが上手くいかない可能性があるためNG
商品画像選定の例外
上記でモデル着用画像は伝わりにくいためNGと書きましたが、例外もあるので解説していきます。
全ての商品が着画像など、投稿に統一感を生むことができる場合はモデル着用画像を積極的に使いましょう!
全ての商品に着画があるため違和感がなく、着用したイメージがあることで伝わりやすくなります。
素材の加工の流れ
最後に素材の加工の流れについて解説していきます。
素材加工と聞くと難しく感じるかもしれませんが、初心者の方でも簡単にできるので安心してください!
加工に使用するサイト
弊社では背景を切り抜く際に、Remove.bg を使用しています。
こちらのサイトは、画像をアップロードするだけで背景を取り除いてくれるとても便利なサイトです。
ただし、商品と背景の差がわかりにくかったりすると上手くいかないことがあります。その場合にはAdobe Photoshopを使用して商品のみをくり抜いています。
インスタ・メディア用クリエイティブ用くりぬき画像加工の流れ
それでは先ほどご紹介したサイトを使った、くりぬき画像加工の流れを解説していきます。
加工の流れ
- 商品のスクリーンショットを撮る
- サイトを使用して画像の背景を削除
- (修正後)画像をダウンロード
順を追って説明していきます。
1. 商品のスクリーンショットを撮る
まず、くり抜きたい商品のスクリーンショットを撮ります。(Macの場合command+Shift+4)
ここで、画質の良い状態にするために画像をワンクリックして開いてからスクショ。またはできる限り画像を拡大してからスクショすると良いです。
2. サイトを使用して画像の背景を削除
先ほど紹介したこちらのRemove.bgを開き、1のスクリーンショットをアップロードします。
3. (修正後)画像をダウンロード
ほとんどの場合は一発で綺麗に背景が削除されるので、そのまま「ダウンロード」を押して画像をダウンロードしましょう。
ここで、上手く商品のみがくり抜けない場合があるので「修正」を押して修正していきます。「削除/復元」から不必要な箇所を削除したり、くり抜けなかった箇所を復元することができます。
高画質化
最後に画像の高画質化について解説していきます。
インスタグラムにおいて画質はとても重要なポイントになっています。せっかく素敵な構成の投稿にしても、画像の画質が最悪だと台無しになってしいます。
高画質化する際の目安
自分の目で見て「画質悪いな〜」と感じたら、とりあえず高画質化しておきましょう!
参考までに画質の悪い画像を紹介します。これよりも画質が悪ければ迷わず高画質しましょう。
画質が悪い2つの例
特に高画質化が要求される状況
特に画質に気をつけなくてはいけない場合を紹介します。
- ・表紙画像
- ・メディアのPNG画像(200KB以下格納)
表紙画像では特に画質に注意をしましょう。Pinterestから引用した画像などは画質が悪い可能性があります。
メディアのPNG画像では、背景のない商品のみが使用されるため画質の良し悪しが目立ちます。
高画質化手順
画像の高画質化においては、PicWishを使用しています。
こちらのサイトは、無料で高画質化できるのでおすすめです。それでは高画質化の手順を説明していきます。
高画質化の手順
- 画質を改善したい画像を用意
- サイトを使用し、画像を高画質化
- 画像をダウンロード
順を追って説明していきます。
1. 画質を改善したい画像を用意
まず、高画質化したい画像を用意します。
2. サイトを使用し、画像を高画質化
先ほど紹介したPicWishを開き、1で用意した画像をアップロードします。
3. 画像をダウンロード
高画質化が完了したら「画像を保存」を押して画像をダウンロードしましょう。
その他、画質を良くする方法をまとめてご紹介
1. スクショ編
- サイトの画像の画質がもともと悪い時は、新しいタブで画像のみを表示してからスクショする
- 商品ギリギリでスクショする
2. 切り抜き・編集編
3. イラレデータ編
- メディアで200kb超えた時は、イラレデータ内で画像の大きさを小さくする
- 保存方法でppi を72→150などに変更してみる
- メディアで200kb超えた場合は、プレビューからツールを開いてサイズを調整する
素材を上手に加工して、成果がでる投稿を作成しよう!
いかかでしたか?長くなってしまいましたが、手順を覚えてしまえば素材の加工方法は簡単です!
インスタグラムでは画像、特に表紙が命なの素材を上手に加工して素敵な投稿を作成しましょう!
インスタグラムのコンセプト設計から運用までゼロから知りたい方は以下の記事がおすすめです。ぜひご一読ください。