Instagram(インスタ)のアカウントを成長させる上で重要な投稿のネタ入れ。
しかし、Instagramアカウントを運用していると
「ネタ切れで投稿が続かない……。」
「フォロワーに刺さるネタが思いつかない……。」
など産みの苦しみを味わいます。
トレンドの変化が激しいInstagramの運用において、新鮮な情報かつフォロワーに求められる情報を提供し続けるのは、簡単なことではありません。
この記事では、Instagramの投稿がネタ切れにならないように、弊社が実際に運用している13.8万人を超えるアカウントの運用ノウハウを惜しみなく公開し、ネタ入れとその企画方法を解説します。
目次
Instagramにおけるネタ入れの目的
Instagramアカウントの運用初心者でも理解できるように、そもそもネタ入れとは何なのかを説明してから、ネタの考え方や具体的なポイントをまとめていきます。
Instagramのネタ入れとは
ネタ入れとは、運用しているInstagramアカウントに投稿する内容を考えることをいいます。
Instagramは画像や動画を中心に投稿するSNSです。そのため、画像や動画を通じてオリジナルなコンテンツを発信していくことができます。
ネタ入れが重要な理由は、Instagramアカウントの成長に直結するからです。特にビジネスの目的でInstagramアカウントを運用する場合、単に日常の風景や出来事を発信・投稿するだけでは、フォロワーの獲得やエンゲージメントを高めることは困難です。そのため、運用するInstagramアカウントの目的に沿って、一貫したネタを入れたり、アカウントのフォロワーないしフォローしてもらいたいターゲットユーザーに合わせたネタを入れたりする必要があります。
Instagramのネタ入れの目的
ネタ入れの目的は、
- 新規フォロワーを獲得すること
- エンゲージメントを高めること
の2点です。
新規フォロワーを獲得すること
1つ目のネタ入れの目的は、新規フォロワーを獲得することです。
Instagramには『発見タブ』という、ユーザーが新しくコンテンツを発見しやすくするための機能があります。
この『発見タブ』には、ユーザーの興味関心に基づいておすすめのコンテンツが表示されたり、多くのユーザーからいいねや保存などを通じて評価を集めているコンテンツが表示されたりします。
(参考:https://help.instagram.com/487224561296752)
投稿したコンテンツが『発見タブ』に掲載されることで、まだフォローされていないユーザーにリーチすることができ、新規フォロワーを獲得していくことができます。
エンゲージメント率を高めること
2つ目のネタ入れの目的は、エンゲージメントを高めることです。
単にトレンドを追ってネタを考えればよいものではありません。 すでにアカウントをフォローしてくれているユーザーが役に立ったと思えるコンテンツを継続的に投稿していく必要があります。
Instagramのアルゴリズムは、エンゲージメントの高い投稿やアカウントを優遇する傾向にあるため、既存のフォロワーのエンゲージメントを高めることが結果として、新規フォロワー獲得の機会を増やし、Instagramアカウントの成長させることに加え、ビジネスの成果を最大化させることに繋がります。
また、エンゲージメントは「いいね」や「コメント」、「シェア」など定量的な数値に現れるため、投稿後に振り返りながら、ネタ入れの精度を高めていくことができます。
Instagramのネタ入れのコツ
ネタ入れのコツは、ユーザーにとって質の高いコンテンツかを考えることです。まだ、アカウントの運用を始めたばかりの場合は、どんなユーザーのために発信するアカウントなのかペルソナを決めることをおすすめします。ペルソナを決めることで投稿内容がブレにくくなり、一定のクオリティのアウトプットを作りやすくなります。
実際に弊社が作っていたペルソナの例を紹介します。
年齢:25~26歳
性別:女性 年収:300-400万
職業:事務系一般職
住んでいるところ:地方都市(名古屋とか?)
性格:自我がなく、周りの影響を受けがち。田中みな実に憧れる系女子。”強い女性像”にあこがれる系女子。噂話が好き。
恋愛:マッチングアプリ(タップル系)で真剣な出会いを探している
悩み:周りの結婚ラッシュ
友達との話題:仕事の話・美容医療の話
休日:推し活
ペルソナの項目に正解はありませんが、誰の何の悩みを解消していくアカウントなのか、発信内容をブラさないためにも決めておきましょう。自分が好きなネタではなく、ペルソナが好むネタを考えることが、質の高いネタを入れるコツです。
Instagramに投稿するネタの考え方
ネタ入れとは、「運用しているInstagramアカウントに投稿する内容を考えること」と前述しましたが、長期的に運用していると、必ずと言っていいほどネタ切れを起こしますそんな時には下記のアプローチをしてネタを考えてみることがおすすめです。
- 競合調査
- 過去投稿の分析
- シーズン・トレンドの把握
それぞれ解説します。
競合調査
Instagramは、2019年6月7日(金)時点で、日本国内の月間アクティブアカウント数が3300万を突破しています。
(参考:https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/)
つまり、運用しているアカウントと同じジャンルのアカウントが存在している可能性は高く、人気のジャンルであればなおさら類似したアカウントが見つかるはずです。
弊社では、美容系のアカウントを運用しているため、非常に多くの競合アカウントが存在しており、それらのアカウントをリストアップし、いいねの数が1000以上の投稿をネタの切り口の参考にしています。ただし、参考にしたコンテンツを丸パクリすることは、著作権の観点からも好ましくありません。
運営するアカウントのペルソナやフォロワーを基準に価値のあるオリジナルコンテンツを制作することを心がけましょう。
過去投稿の分析
Instagramでは、投稿ごとのいいね数やエンゲージメントなどを確認することができます。
過去の投稿でいいね数や保存数が伸びている成果がよかったコンテンツを分析して、横展開したり、同ジャンルの投稿をアレンジしたりしてみましょう。
また、コンテンツを分析する際には、
- ジャンル(ファッション、小物、コスメなど)がよかったのか
- コンテンツのキャッチコピーがよかったのか
- あるいはその両方か
を考えることで、再現性を持って質の高いネタを量産することができるようになります。Instagramアカウントの管理画面よりも詳細に分析したい場合は、無料で利用できるInstagram専用の分析ツール「HINOME」をおすすめします。
シーズン・トレンドの把握
運用しているInstagramアカウントのジャンルやコンセプトによって異なりますが、行事カレンダーを活用して、シーズンやトレンドに合わせてネタを考えることも効果的です。
弊社の場合、夏シーズンには「日焼け止め」や「花火大会」に関するネタを投稿したり、バレンタインの時には「チョコレート」に関するネタを投稿をしたりして、シーズンやイベントに沿ったネタを考えて投稿しています。
弊社では独自のイベントカレンダーを制作していますが、一般的な行事カレンダーは、インターネットで検索するとたくさん出てくるので、ぜひ参考にしてネタ入れをしてみてください。
ネタの良し悪し
ここまでネタの考え方をお伝えしてきましたが、ここからは考えたネタの中から、より成果が出やすいものを精査するために、弊社が実際に使っているネタの良し悪しの判断の仕方を紹介します。
ネタの良し悪しを精査する4つの基準
- ネタはフォロワーが好む内容か
- ネタの内容・テーマは具体的か
- ネタには数字が使われれているか(エビデンスなど)
- ネタは世の中のトレンドを抑えているか
4つ目の基準については、弊社が運営するアカウントの特徴上、盛り込んでいますが、トレンドを重要視しないアカウントであれば、1から3の基準を参考にしてください。
ネタはフォロワーが好む内容か
良いネタ入れは、自分が好きな内容ではなくフォロワーにとって役に立つかが基準になります。
ネタの内容・テーマは具体的か
1つのネタに複数の内容を盛り込むと何を伝えたいコンテンツかがわからなくなってしまい、結果としてエンゲージメントの低いコンテンツになります。
また、ネタの具体性も非常に重要です。Instagramの特徴上、文字が細かすぎたり、専門性が高すぎたりする情報は、ユーザーにとって直感的に理解できない場合が多く、質が高いとは言えないコンテンツになる傾向があります。
ネタには数字が使われれているか(エビデンスなど)
まとめ系の情報を発信する場合「おすすめ〇〇選」のように、そのネタがどのくらいのボリュームなのかコンテンツの全体像がわかるようにすることで、ユーザーファーストなコンテンツを作ることができます。
また、お役立ち情報を発信するアカウントの場合、ネタにエビデンスやそれに係る数値を盛り込むことで、コンテンツの説得力が増し、エンゲージメントが上がる傾向にあるでしょう。
ネタは世の中のトレンドを抑えているか
Instagramのユーザーはトレンド情報を求める傾向にあります。そのため、切り口が同じネタであっても、世の中のトレンドに沿った旬な情報を発信した方が、エンゲージメントが高まります。
Instagramのネタ入れの記入方法!実際のネタ管理シートも公開
Instagramアカウントを運用する場合、スプレッドシートやエクセルを利用してネタを管理するシートを作成しておくことをおすすめします。ここからは、弊社が実際に使用しているネタ管理シートを公開するとともに、具体的なネタ入れのポイントを「サムネイル」と「キャプション」の2つに分けて解説していきます。
ネタ管理シート
下記に弊社がスプレッドシートで作成し、実際に使用しているネタ管理シートのURLを添付したので、コピーしてご活用ください。スプレッドシートには、Instagramの投稿を制作するのに必要な「サムネイル」「キャプション」「ハッシュタグ」を記入する欄と、スケジュール管理や投稿を作成する時の参考URLを記述する欄を設けています。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1SLgZirMVTm8H2kYsZR4aNWYzOD1-mwwI_FbhyeBVFm4/edit?usp=sharing
Instagramのサムネイル文の4つのポイントと例
ここではInstagramのサムネイルを投稿の1枚目、表紙のことを指すものとします。また、サムネイル文は、サムネイルに記載されているキャッチコピーなどの文章を指します。サムネイルは、投稿の内容を簡潔に伝え、ユーザーに与える印象を決める役割があります。そのため、サムネイルに魅力がないとユーザーに興味づけができず、投稿全体を見てもらうことなくスクロールされてしまいます。
考えたネタをより魅力的に見せるためのポイントや弊社で実際に使用した例を交えて紹介します。
サムネイル文の4つのポイント
弊社がサムネイル文を考える時に意識すべき4つのポイントを解説します。
数字を載せる(◯選, ◯月発売, 予算◯円)
サムネイルに数字を載せることで、ネタの具体性が上がり、視認性も高まります。一行目に主観性のある煽り文をいれる
「もうチェックした?」「見つけたら即買い!」など2枚目が気になって見たくなるような文章を添えましょう。ただし、ネタに関係しない不健全な煽り文句はユーザーを不快にさせる原因になりますので、注意しましょう。2つのセンテンスまとまりで構成
人が一度に意味を認識できる文字数は13文字程度と言われています。簡潔でリズムのよい文章はユーザーの興味関心を沸き立たせ、エンゲージメントを高めます。30文字以内目安
長い文章は視認性を下げ、何のコンテンツなのかわかりづらくしてしまいます。そのため、弊社では30文字を目安にサムネイル文を制作しています。
サムネイル文の例
ユーザーはサムネイルを見て投稿を見るかを判断するため、サムネイルに記載する文章は非常に重要です。実際にサムネイルの例文を見てみましょう。
- 「思わず二度見した 1万円台で買える」「ハイブラリング◯選」
指輪に関するネタです。サムネイル文には、先ほどお伝えした4つのポイントが抑えられています。 - 「【2023年最新】」「イマ買うべき浴衣 12選」
こちらは夏のトレンドを押さえたネタのサムネイル文です。1つ目同様に4つのポイントを押さえて簡潔な文章になっています。 - 「全働き女子の憧れ」「FENDI ピーカブー 徹底解説」
こちらのネタには数値は入っていないものの、「徹底解説」という切り口で、フォロワーが気になっている情報を深掘りする内容になっています。
Instagramのキャプションのポイントと例
キャプションでは投稿内容を補足することができます。ネタの背景を共有して共感してもらったり、ネタの全体像を簡潔に伝えたりして、ユーザーに何らかのアクションを促すこともできます。
キャプションの4つのポイント
弊社がキャプションを考える時の4つのポイントを解説します。
- 投稿内容を要約する
投稿全体で何が紹介されているのかを簡潔に要約することで、ユーザーの負荷を下げることができます。 - 共感を煽る
「こんな季節は〇〇が恋しくなりますよね?」等、ユーザーに呼びかけ共感を得ることで投稿やアカウントへの興味を沸かせます。 - 煽った内容がまとまっている旨を記載
「こんな季節は〇〇が恋しくなりますよね?」と共感を求めた場合、その次に、〇〇が投稿にまとめられていることを伝え、さらに投稿やアカウントへの興味を沸かせます。 - 全体の文字数で160文字程度
サムネイルと同様に長すぎる文章はユーザーから読まれません。可能な限り簡潔にまとめたり、1~3をそれぞれ一行ずつ区切って3センテンス目安に作文したりすることで効果的なキャプションを作成することができます。
キャプションの例
実際のキャプションの例を紹介します。各行とその説明をしますので、運用しているアカウントのキャプションの参考になれば幸いです。
一文目でネタのタイトル、キャッチコピーを記述します。
【必見】知る人ぞ知るブランド👜
二文目には、アカウントの紹介をコンセプトを添えて記述します。
キラキラOLに憧れる、新卒1年目のカリンです🍒
投稿内容に関する興味を持ってもらうための文章で投稿について触れます。
憧れブランドも好きだけど、周りと被らない個性派アイテムも魅力的🤍
具体的にどんな内容か、何をまとめているのかを伝えます。
最近巷で話題となっているブランドや、日本未上陸のバッグをラインナップ🏹
見た結果、どうなるのかを伝えて興味を沸かせます。
仕事用、プライベート用とどちらも欲しくなっちゃう…🥺🌿
最後に投稿の閲覧を促す一言を添えます。
ぜひチェックしてみてください〜〜っ♩
Instagramのネタ入れの振り返り方法
ここからは実際に投稿したネタをどのように振り返り、次のネタ入れに活かしているかを、弊社の実際のやり方を交えて解説します。
どのような数値に注目しているか
Instagramのインサイトや分析ツールでは、多種多様な数値を取得することができるので、投稿したネタが良かったのか悪かったのかを分析することができます。参考にする指標は運営者によって異なりますが、弊社が確認している指標はたった3つだけです。
リーチ数
Instagramにおけるリーチ数は、投稿したコンテンツがどのくらいのユーザーに閲覧してもらえたかを示す指標です。
保存数
Instagramにおける保存数は、ユーザーが投稿をあとで参照するために「保存した数」を示す指標です。保存はユーザーがそのコンテンツに価値があると判断した結果のため、保存数が多いほど、ユーザーにとって魅力的なコンテンツであると考えられます。
また、Instagramのアルゴリズムの関係上、保存したコンテンツと関連性が高いコンテンツはユーザーに表示されやすくなるため、保存数が多かった投稿と似た切り口でネタ入れを行うことで、フォロワーの増加などアカウントの成長に繋がります。
フォロー数
フォロー数とは、ある投稿をきっかけにアカウントをフォローした人数を指します。フォロー数は、前述した無料分析ツールHINOMEでは確認ができないため、Instagramのインサイトから確認します。
リーチ数が少なくてもフォロー数が多い場合、新規フォロワーを獲得する観点から、質の高いネタであると評価できます。フォロワー数の伸びに悩んだときは、フォロー数の多い投稿を軸にネタ入れをして、アカウントを成長させていきましょう。
Instagramのネタ入れに参考になるアカウントの3つの特徴と見つけ方
ネタの考え方を解説した際に、競合分析について触れました。参考になるInstagramアカウントが見つけられれば、そこから多くのことを学んで自分のアカウントに生かすことができます。ここでは、ネタ入れに役立つアカウントの特徴と、それらをどのように見つけ出すのかを解説します。
参考になるアカウントの3つの特徴
参考になるアカウントには以下の3つの特徴があります。それぞれ説明していきます。
- 直近、成長しているアカウントである
Instagramでは各アカウントがいつから開始したのか確認できる機能があります。アカウントの開始時期を確認して、直近の伸び率をモニタリングしてみましょう。 - エンゲージメントが高い
ブラウザでInstagramを開くといいね数を確認することができるので、エンゲージメント数を計算してみましょう。 - マネタイズができている
アカウントのハイライトを確認して、アフィリエイトに関する投稿があったら、ファンがついている証拠です。参考にできる投稿がないかチェックしてみましょう。
参考になるアカウントの見つけ方
参考になるアカウントの特徴を理解したら、実際にアカウントを見つけていきましょう。
弊社が実践している見つけ方は、ビッグハッシュタグで検索する手法です。
ビッグハッシュタグとは、数千〜数万件の投稿があるハッシュタグのことです。運用しているアカウントに関連するハッシュタグを検索して、人気投稿に表示されている上位9位の投稿のうち、フォロワーが1万人以上いるアカウントをチェックします。
価値のある情報を届けてInstagramのアカウントを成長させよう
本記事では、ネタ切れに困ることなくInstagramアカウントを成長させるためのネタ入れの方法をご紹介しました。届けたい人にとって価値ある投稿をして、アカウントの成長に役立てましたら幸いです。
本記事でご紹介した内容は現在も弊社で実践しており、アカウントも成長しています。紹介した内容をそのまま取り入れていただいても十分に効果があると信じておりますし、もしもInstagramの運用についてお困りのことがございましたら、弊社にご相談ください。
アカウントのコンセプト設計から施策までお手伝いさせていただきます。