Instagramで投稿をするうえで欠かせないものが、キャプションに入れる「ハッシュタグ」。ハッシュタグを効果的に使うことで、より多くのユーザーに投稿を見てもらえるきっかけを作れます。
そこで今回は、14万人を超えるアカウント(@karin__life)が実際に運用している「ハッシュタグ」「キャプション」のノウハウを全公開していきます。「なかなかフォロワーが獲得できずに伸び悩んでいる」、という方はぜひ参考にしてください。
目次
ハッシュタグ(#)とは
Instagramのハッシュタグとは、#マークを使って投稿のキャプションやストーリに追加できるタグのことです。ハッシュタグをクリックすると、同じハッシュタグを使用した他の投稿が表示されます。
例えば、ユーザーがピアスが欲しいと思ったときに「#ピアス」と検索をすれば、ピアスに関する投稿やアカウントが出てきます。ユーザーは、自分の興味のある情報を効率的に探すことができます。つまり、ハッシュタグとは、特定のジャンルやテーマなどに繋げる役割を果たしてくれるということです。
Instagramは他のSNSと比較すると拡散力が弱く、多くの人に情報を届けるのは難しい側面があります。ですが、ハッシュタグを活用することで、より多くのユーザーにリーチすることが可能です。
ハッシュタグの重要性
Instagramを運用するにあたってハッシュタグは、フォロワーを増やしたり、見込み客にアプローチしたりするためにとても重要です。
フォロワー10,000以下の比較的小さなアカウントの場合は、ハッシュタグからのリーチが3〜4割を占めると言われています。そのため、初期に関しては特にハッシュタグを意識しなければなりません。
アカウントが成長してきて、投稿が常時「発見タブ」に載るようになったら、発見タブからの流入が8〜9割を超えてきます。
下記画像は、@karin__lifeの投稿に関するインサイト画面です。
画像を見ても分かる通り、「発見から」の流入がほとんどです。
アカウントが成長してくると、ハッシュタグよりもInstagramのアルゴリズムに沿った戦略(発見タブに載るための運用)が重要になってきます。
ハッシュタグの基本ルール
Instagramにおけるハッシュタグの基本的なルールは以下の6つです。
- 全角ではなく半角で#を入れる
- 先頭は必ず#から始める
- ハッシュタグの前後は必ずスペースを入れる
- 句読点や記号は使用不可
- フィードとリールのハッシュタグの上限数:30個
- ストーリーズのハッシュタグの上限数:10個
弊社が運用しているアカウントでも、#を全角にしてしまったり、スペースを入れていなかったりなど、たまに小さなミスが起こります。投稿したあとに、タグ化されているかどうか確認する癖も付けておくのがオススメです。
ハッシュタグをつけるときの注意点
ハッシュタグをつけるときは、キーワードごとの類似性や表記揺れに注意する必要があります。ここでは、それぞれの気を付けるべき点を解説していきます。
1. ハッシュタグごとの類似性・関連性を確認する
ハッシュタグをつけるときは、キーワードごとの類似性や関連性を意識しましょう。
例えば「#バッグ #バッグ購入品 #おすすめバッグ #ルイヴィトン #小物 #海外旅行」のような全く関係のないキーワードをつけてしまうと、全ハッシュタグが人気投稿に載らない可能性があります。仮に、「ルイヴィトンの購入バッグレビュー」を投稿としてあげた場合、「海外旅行」のハッシュタグは関連性が遠いです。また、判断が微妙なキーワードも入れないほうがいいでしょう。
2. キーワードの表記揺れ
表記揺れとは、同じ意味を表す言葉なのにさまざまな表記が混在している状態のことを指します。
例えば、半角と全角で「20歳」「20歳」。意味としては同じでも検索結果数は以下のように変わってきます。
#20歳・・・66.3万件
#20歳・・・6.7万件
どちらを使うかは、現在のアカウント規模などを踏まえて判断していきます。弊社で過去にやったことは、実際に「何件ならば」人気投稿として掲載されるのかをテストしていきました。
ハッシュタグのリサーチ方法
次に、ハッシュタグをリサーチするときに意識すべきポイントや選定方法について解説していきます。
リサーチで意識するポイント
ハッシュタグは、大きく分けて3種類あります。投稿に最適なハッシュタグを付けるためにも、まずは種類を頭に入れておきましょう。
1. 一般名詞や固有名詞のハッシュタグ
ブランド・商品名・イベント名・地名・カテゴリーなどの一般名詞・固有名詞のハッシュタグです。
▼例
#ユニクロ #ダイソー #バッグ #スキンケア #化粧品 #北海道ランチ #犬 #猫
2. 企業やブランドが独自に作ったオリジナルハッシュタグ
特定のテーマやキャンペーンに関連するハッシュタグのことです。企業やブランド独自のハッシュタグを作ってユーザーにも利用してもらうことで、ハッシュタグを定番化することができます。
▼アカウントトップにオリジナルハッシュタグ(#ケンタフォト)を記載
(アカウントURL:https://www.instagram.com/kfc_japan/)
▼投稿文章にオリジナルハッシュタグ(#ポカリフォト)を記載
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3. ユーザーによるオリジナルハッシュタグ
特定のテーマについて、興味関心を持つユーザー同士をつなげるハッシュタグのことです。興味関心が同じユーザーと繋がりたいという気持ちで活用されたり、コミュニティ内の共通言語としても使われたりします。
▼例
#メイク好きさんと繋がりたい #カメラ好きな人と繋がりたい #カフェ部
ハッシュタグのリサーチ方法
続いて、投稿のリーチを伸ばすハッシュタグのリサーチ方法を解説していきます。アカウント規模(フォロワーが多いか少ないか)や投稿内容に応じて適切なハッシュタグを選べるようになりましょう!
1. 投稿内容に関連するキーワードを選ぶ
まずは、投稿に関連するキーワードを選びましょう。
「投稿を届けたいユーザー層に向けたハッシュタグ」と「ユーザーが検索するハッシュタグ」が同じであれば、投稿を見つけてもらいやすくなります。
2. 似た内容の投稿にあるハッシュタグを調べて真似る
「どのハッシュタグを選べばいいかわからない」、というときは、似た内容の投稿にあるハッシュタグを真似するのも1つの手です。
ただし、全く同じにする必要はありません。投稿に使われているハッシュタグのボリュームを調べて、アカウント規模に合うものを選ぶようにしましょう。
3. 大きさ別に2個以上選定する
ハッシュタグは、「ビッグワード」「ミドルワード」「スモールワード」「コミュニティワード」に沿って関連するハッシュタグを追加するのがオススメです。
ビッグワードは投稿件数が多くユーザーニーズは高いですが、ビッグワードで発見タブに載るのは至難の業です。
ハッシュタグのボリュームが下がれば下がるほど、検索上位に表示される可能性は高まります。また、求める情報が明確になるため、興味関心を持つユーザーとの接点を増やせる可能性があります。
4. タグ検索から人気のハッシュタグを探す
投稿につけようと思っているタグがある場合は、一度タグ検索で調べてみましょう。関連するキーワードの一覧が、ボリューム数とともに表示されます。そこから人気のハッシュタグを選ぶのがオススメです。
▼タグ検索のやり方
- インスタ画面の下方にある虫眼鏡マークをタップ
- 検索窓の下にあるカテゴリーで、「タグ」をタップ
- ハッシュタグ候補のワードを入力
- 表示された一覧から、ハッシュタグを選ぶ
5. ハッシュタグ検索ツールを使う
投稿内容に沿ったハッシュタグを見つけるのに便利なツールをご紹介します。弊社でも複数のツールを試しましたが、無料で使えてシンプルで使いやすいのは「ハシュレコ」でした。
Aistaが運営する、おすすめのハッシュタグを検索できるツールです。投稿に使いたい関連ワードを検索するだけでハッシュタグの候補が出てきます。
また、人気のキーワード候補も閲覧できるので、現在どのような単語が使われやすいのかもチェックすることができますよ。直感的に操作できて、コピーも簡単なのでオススメです!
人気投稿に掲載されるためのハッシュタグの考え方
Instagramにおける人気投稿とは、ハッシュタグで検索したときに「検索結果の上位に表示される投稿のこと」です。
人気投稿に掲載されるためには基本的に、24時間以内に「いいね数」「エンゲージメント率」を確保する必要があります。ですが、その中でも重要なのはハッシュタグです。
規模の小さなアカウントであっても、人気投稿に表示されればフォロワー以外のユーザーの目に付きやすくなります。アカウントの規模が大きくなってきたら、徐々に投稿数の多いハッシュタグを使用すれば、段階的にアカウントを育てながら人気投稿にも掲載されやすくなりますよ。
では、「人気投稿として掲載さえるための条件は何なのか?」について、以下で解説していきます。
人気投稿として掲載されるための条件
人気投稿として掲載されるためには、エンゲージメント率が5〜10%以上が必須です。エンゲージメント率の計算方法は以下の通りです。
▼エンゲージメント率の計算方法
エンゲージメント率=(いいね数+コメント数+シェア数+保存数)/フォロワー数
人気投稿として掲載されるコンテンツ
例えば、「ルイヴィトン」のハッシュタグで検索した場合、人気投稿として以下が表示されます。
ブランド系の場合は、基本的に購入品が人気投稿として表示されます。ですが、商品まとめのような「⚪︎⚪︎選」が上がると、一気に同じようなコンテンツが人気投稿として表示されます。
理由として考えられるのは、ある程度情報がまとめられた「まとめ系コンテンツ」も需要がある(クリックされている)から。
「ルイヴィトン」のハッシュタグでも、単体のアイテムをみたい人と「⚪︎選」のようなまとめ投稿をみたい人がいるということです。同じハッシュタグでも求めている情報が人によって違うため、類似コンテンツが人気投稿として上がってきます。
キャプションとは
キャプションとは、フィード投稿の写真や動画の下に表示される説明文のことです。キャプションを読ませることで、アカウントの滞在時間や投稿の保存数アップにも繋がります。
せっかくInstagramで動画や写真を投稿するなら、訪問してくれたユーザーが満足して、さらにフォローもしたくなるようなキャプション作りを意識していきましょう!
ここでは実際に弊社が運用しているアカウント(@karin__life)のキャプションのルールや文章構成についてご紹介します。
キャプションのルール
Instagramのキャプションには、以下の3つのルールがあります。
- 文字数は最大2,200文字まで
- ハッシュタグは最大30個まで
- キャプションにリンクを記載しても飛べない(文字列が表示されるのみ)
アカウントから自社のHPなどに訪問してほしい場合は、プロフィールにリンクを追加するとそこから移動できます。
また、キャプションを入力しなくても投稿は可能ですが、画像と同様に文章にもこだわることでよりユーザーを惹きつけられますよ!
運用しているアカウントのkarin内でのルール
チームで1つのアカウントを運用するとなると、文章の書き方や表現の仕方を揃える必要があります。実際にkarin__lifeのアカウントでは以下の3つのルールで運用しています。
- 重要なことは文章の前半に書く
- 短すぎると伝わらないので、最低3行以上書く
- Karinのイメージに会う絵文字を使ってかわいく分かりやすく訴求する
以下は、ロフトで買えるプチプラスキンケアの投稿に書いてある実際のキャプションです。
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キャプションの構成
キャプションは【導入→本文→ハッシュタグ】の3部構成で作っていきます。以下でそれぞれのポイントを詳しく解説していきますね。
導入
最初に投稿を開いた際、キャプションは冒頭の20〜30文字ほどしか表示されません。
画像を見ても分かる通り、キャプションの内容をユーザーに確実に伝えるためには、冒頭に重要な文章を記載することが重要です。
本文
本文には、投稿の内容を補佐する文章を記載していきます。
- セール情報や期間限定の情報をアップする際は、必ず期間を入れる
- お役立ち情報や共感できる内容を盛り込む
必要な情報を適量で届けられるようにしましょう。
ハッシュタグ
投稿に関係のあるハッシュタグを最大30個つけていきます。
キャプションが参考になるインスタグラムアカウント
最後にキャプションが参考になるInstagramアカウントをご紹介します。
@emme_tokyo.jp
こちらのアカウントは、ユーザーの悩みに寄り添った文章がとても上手いです。また、投稿内で紹介した商品も、キャプションで伝えられています。ユーザー目線に立って、分かりやすく情報がまとめられています。
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@lowya_official
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こちらのアカウントは、「改行」「箇条書き」などを使って視覚的にわかりやすくキャプションが記載されています。キャプションを読まなくても、パッとみただけで情報が入ってくる伝わりやすい文章です。
キャプションとハッシュタグを組み合わせてフォロワーを獲得しよう
Instagramで投稿をするうえで欠かせない、キャプションとハッシュタグについて事例を挙げながら解説していきました。
キャプションとハッシュタグを意識すれば、より多くのユーザーに投稿を見てもらえるきっかけを作れるのでぜひ参考にしてみてください。
14万人以上のフォロワーを獲得した弊社のインスタグラム運用ノウハウを知りたい方は下記の記事をご覧ください。